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PVeye 2013年5月号

特集「失敗しない太陽光ビジネス 売電権絡みの土地取引に要注意!」

特集) 失敗しない太陽光ビジネス
売電権絡みの土地取引に要注意!
ニュース) 大手ほど壊れる!ドミノ倒産か/耐PID試験、JIS化へ
メーカーの挑戦) 再びPVで笑う日求め、日本に舵切るJAソーラー その真意に迫る
データ) 世界市況データ/2012年ポリシリコン生産能力ランキング/世界太陽光関連企業2012年本決算データ

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 我が国の初年度の全量売電マーケットを敢えて批判するならば、“42円売電権”の争奪戦に過ぎなかったといわざるを得ない。
 買取り価格が高く設定されているうちにIPP(独立系発電)事業に着手したい。そう事業者に思わせて、太陽光発電所への投資を促すというFIT(固定価格買取り制度)の役割は機能したといえる。だが、この政策の評価はあくまで太陽光発電の導入量が増えたか否かによる。その観点から見れば、FIT発足後に太陽光発電の設置が劇的に伸びたドイツやイタリアなどと比べると、我が国の現在の普及規模には疑問符がつく。

 

[適地確保]

悪徳ブローカーにご用心

 「42円で売電できる太陽光発電所を買いませんか。1MWあたり3千万円、いや2千万円で売ります」。いま太陽光発電プロジェクトの販売を持ちかけるブローカーが急増している。完成した発電所の取引ならば欧米で根付いたディベロップビジネスだ。だが最近業界を騒がせているのは“42円売電権”つきの土地の売り込みで、完成の目途の立たない案件を売りつける業者もいるらしい。騙されずに適地手に入れるにはどこに気をつけるべきか。

 

[系統連系]

“電力改革”を成し遂げよ

 系統連系に早くも黄信号が点り始めた。北海道電力は4月17日、管内で受け付けた出力2MW以上の太陽光発電所約1.5GWのうち、0.4GWしか接続できないと発表。実に1GW規模のプロジェクトが接続拒否され、破綻する可能性も出てきた。沖縄電力でも接続容量が限界に近づきつつあるとの声も聞こえてくる。系統連系をどう乗り越えればよいのか。

 

[ファイナンス]

目指せ!プロファイ組成

 いま、太陽光発電のIPP(独立系発電)事業者が頭を抱えているのがファイナンスだろう。用地を確保し、売電権を取得していざ建設へ、そう踏み切りたいところだが、銀行の融資が下りない。なかにはノンリコース(債務のない)のPF(プロジェクトファイナンス)の組成を狙っている事業者も少なくないはずだ。そこで太陽光発電向けのファイナンス、とくにPFに焦点をあてて解説する。

 

Lenders’ eye/三井住友銀行
PF組成上、事業主体・EPC・メーカーのクレジットは重要

 

[企業連携]

優良パートナー EPCを探せ

 太陽光発電プロジェクトを完成させるには、発電所を設計してモジュールやパワーコンディショナなどの発電設備を調達し、そして建設しなければならない。これらを請け負うのがEPC(発電所の設計・調達・建設)企業だ。ゆえにIPP(独立系発電)事業者は優良なEPC企業との連携こそが成功へのカギといえる。

 

国内有力EPCの視界
東芝/九電工/住友電設/ウエストホールディングス

 

国内の太陽光発電EPC 業界勢力図

 

[発電設備]

モジュール、パワーコンディショナを選び出せ

 

[発電事業]

ビジネスモデルを学べ

 太陽光発電のIPP(独立系発電)事業――。それは公共性の高い活動でもある。FIT(固定価格買取り制度)とは、日本国民の負担のうえで再生可能エネルギーの普及促進を図る制度だ。ゆえにそのFITを活用して利益を得るIPP事業者とは、再生可能エネルギーを供給することによって国民生活や経済活動を支える責務がある。その活動は利益偏重であってはなるまい。我が国を代表するIPP企業は、どのような理念を掲げて事業に取り組んでいるのか。ビジネスモデルを学ぼう。

 

「再エネ普及へ投資継続 事業性よりも社会貢献」
SBエナジー 藤井宏明 取締役副社長

 

「開発・設計から運転終了までワンスルーで事業構築」
ユーラスエナジーホールディングス 祓川清 常務執行役員

 

「用地は地耐力に注意 少額PFに先鞭」
JAG国際エナジー 木村泰宏 代表取締役社長

 

「IPP成功のカギはプロジェクトマネジメント能力」
オリックス 髙橋英丈 事業投資本部(環境エネルギー担当)事業開発部長

  • 太陽光発電は政治情勢によって揺れ動く―――。
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  • 脱原発を巡って二分する、主要7党のエネルギービジョン
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eye sight6~7

大手ほど壊れる!ドミノ倒産か

LDK、転換社債の返済失敗 ソーラーワールドは債務超過入り

 ゆきだるま式に膨らむ借金、そして急速にひっ迫する資金繰り。世界大手から壊れる連鎖倒産が始まったのか。

 

耐PID試験、JIS化へ

IEC規格を踏まえ、早ければ2014年度に

 経済産業省は、太陽電池モジュールの耐PID基準を、IEC(国際電気標準会議)での規格化を踏まえたうえでJIS(日本工業規格)化する方針を固めた。IECは今年5月から本格的な議論を開始する予定。JIS化については、2014年度までには一定の目途がつく模様だ。

  • eye sight

World Watch 9

“コストリーダー”ジンコが日本参入

今期150MWを出荷見込み

Professional Vision32~35

再びPVで笑う日求め 日本に舵切るJAソーラー その真意に迫る

 「再生か、それとも破綻か」
 いま世界中のPVプレイヤーが厳しい現実と対峙し、もがき苦しむ。3月中旬、事実上の経営破綻に陥ったサンテックパワー。それからひと月足らずの間に、LDKソーラーによる転換社債の返済失敗、ソーラーワールドの債務超過入り疑惑が発覚、負の連鎖は止めどなく世界を襲う。世界大手から壊れるドミノ倒産が現実味を帯びるなか、彼らの多くは日本市場に一縷の望みを託し、いまその展開を強めている。PVメーカーは再び輝きを取り戻せるのか。 JAソーラーが描く日本戦略、そして経営実態に迫った。

 

「過去、現在から学び、未来を創造する」

バオファーン・ジン CEO

  • PID その真相を追うセルを電気化学的に腐食させる これが真のPID現象
  • PID その真相を追うセルを電気化学的に腐食させる これが真のPID現象

企業探求37

関電エネルギーソリューション
設計からO&Mまでユーティリティサービス提供

 関西電力グループの関電エネルギーソリューション(Kenes)は、太陽光発電分野において、設計から施工、資金調達、メンテナンスまで一括したユーティリティサービスを提供している。関西電力グループとして目標に掲げる再生可能エネルギー導入量100MWを太陽光分野で担うべく、IPP(独立系発電)事業にも進出、京都と和歌山で32MWの太陽光発電所で売電事業を開始することを決めた。

  • 企業探求

Professional Vision 40

ラプラス・システム 堀井雅行 代表取締役社長

「住宅用へ本格進出目指す」

 1993年頃に産業用太陽光発電の計測表示システムの開発に着手して以来、国内トップクラスの実績を残しているラプラス・システム(京都市伏見区)。全量売電の開始に伴い、産業用太陽光発電向けの計測表示システムや遠隔監視システムの受注を伸ばしている。

 2013年3月期の売上高は前期比約2.8倍の14億円に達し、初めて10億円を超えた。13年度は産業用分野での更なる成長を目指しつつ、悲願ともいえる住宅用市場への足掛かりをつける狙いだ。

  • Professional Vision

 

インサイドニュース41~46

農業と発電の架け橋“ソーラーシェアリング”
五健堂、自社物流倉庫に太陽光402kW
新興マタイ、太陽光関連売上40%増収
トリナ・ソーラー・ジャパン、財務基盤の健全性アピール
英弘精機、茨城阿見町で太陽光発電所
三交不動産、三重県伊勢市でメガソーラー稼働
ジャパンパワーサプライ、設立祝賀会開催
ALSOK、メガソーラーのリスク診断開始
JCU、12年度モジュール3MW受注
GWソーラー、小規模産業用太陽光システム今夏発売へ
ルクサーソーラー、13年モジュール販売5MW目指す

現場の力 匠の技47

「高品質化を追求 施工だけではない モジュールにもこだわる」

石田友則 ユニバーサルエコロジー 代表取締役

 太陽光発電販売・施工会社であるユニバーサルエコロジー(愛知県北名古屋市)は、2004年に太陽光発電市場へ住宅用請負工事で参入して以来、販売・施工を手掛けてきた。12年には、全量売電の開始に伴い、産業用市場へ本格進出すると、13年3月期の売上高は前期比2.8倍のおよそ17億円に達した。品質重視の販売・施工を行うべく産業用では独自の品質基準で選定したモジュールを提案していく。

  • 現場の力 匠の技

人とその力54

桑野幸徳 太陽光発電技術研究組合 理事長
第十二回/『桑野太陽光発電所』竣工

 

 足掛け3年に亘り、桑野を中心に太陽光発電業界をあげて社会に働きかけたことが奏功し、1992年春“電力改革”が実現した。太陽電池で発電した余剰の電力を送電線に流すという“逆潮流”が認められ、しかもその電力を当時の電気料金と同じkWhあたり24円で電力会社が買取るということになった。・・・

  • 人とその力

新製品 Products Review52~53

1)WWB…単結晶シリコン型モジュール新製品
2)オムロン…簡易遠隔監視サービス提供開始
3)シナネン&ユアサ商事…小規模産業用パッケージ発売

  • 新製品 Products Review

MARKER&DATA49~51

世界市況データ(ポリシリコン、ウエハ、セル、モジュールのスポット価格) / 2012年ポリシリコン生産能力ランキング / 世界太陽光関連企業2012年本決算データ

  • MARKER&DATA

 

発刊日 2013年04月25日
定価 1,944円
コード 雑誌80109-4 4910801090437 01800

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2023年12月25日
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2023年11月25日
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