太陽光発電所のEPC（設計・調達・建設）を手がけるユーイ自然電力（東京都文京区）は5月31日、岩手県九戸郡洋野町で25MWの太陽光発電所を完工したと発表した。これで同社が建設した発電所は出力換算で90MWにのぼった。
　同社はエクセリオ（旧ゲスタンプソーラー、スペイン・マドリード）の日本法人、エクセリオジャパンからEPCを受注し、昨年3月、ゴルフ場跡地41万㎡を活用して発電所の建設に着手した。インリー・グリーンエナジー製パネルを8万1263枚敷き、日立製作所製660kWのパワーコンディショナを31台設置した。地盤の固さに応じて、ヒアサ（スペイン）製の2種類の杭を使用したという。今年5月23日に竣工した。今後、O＆M（保守・管理）はグループ企業のユーイ自然電力オペレーションに委託する。
　今回稼働したメガソーラー『洋野太陽光発電所』の年間想定発電量は、一般家庭約 5800世帯分の電力消費量に相当する2万800MWhである。
　なおエクセリオは今年2月、ゲスタンプソーラーから社名を変更した。米投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツがゲスタンプソーラーの株式80％を取得したのに伴い、社名を変えたという。
　エクセリオのホルヘ・バレドCEOは、「新社名エクセリオ（X-ELIO）は『〜の外へ、〜から』を意味する『Ex』とギリシャ神話の神、太陽の化身Helios（エリオス）に由来していて、当社がこれまで培ってきた伝統と今後の多大な成長の可能性を反映するものだ」と語っている。