ループ、業界初30年太陽光買取り本格化 既設発電所も対象に

2017.03.01

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 再エネベンチャーのループが、30年にわたって太陽光電力を買取るサービスを本格化している。当初はループ製パネルの使用などを条件に新設の太陽光発電所に限定していたが、このほど既設の発電所まで対象を広げた。前代未聞の取り組みで、注目を集めている。

 「FITの買取り期間は20年であるが、適切なO&M(管理・保守)を実施すれば、太陽光発電所は30年は稼動する。ならば、FITに代わって我々が30年間買取ってやろう」。 
 サービスを始めるにあたって、ループの内部でどのような議論が交わされたのか、定かではないが、この奇想天外な発想は、リスクを取りたがらない安定志向の組織からは生まれないはずだ。再生可能エネルギーの普及拡大という理念とベンチャー魂を宿す若き有志の挑戦に違いない。
 『ループフィット』とは、その名のとおり、ループが国のFITのように太陽光電力の長期買取りを保証するサービスだ。FITの買取り期間は20年だが、ループはさらに10年長い30年にわたって買取る。
 同社は2016年11月よりサービスを開始したが、当初は、長寿命設計の自社製パネル『ネクスタフ』を使用し、かつO&Mサービス『まもるーぷ』を導入した新設発電所に限定していた。しかしここに来て、まもるーぷの契約を条件に稼働済みの既設発電所もサービスの対象に加えたのだ。
 ループフィットの買取り価格は、最初の20年は国のFIT価格と同じである。たとえば、FITを活用して単価32円で全量売電している既設の発電所からは、ループも32円で全量買取る。そして、20年の買取りを終えた後の10年間は、単価7円以上の買取りを保証する。
 ループは買取った電力を電力小売りサービス、『ループでんき』の電源に充てる。現在ループでんきの販売契約数は、低圧が3万7000件を突破し、特高・高圧は契約電力量にして280MWに達している。ただ、供給する電力の大半は卸売市場からの調達で、供給量に占める再エネ比率は26%程度だ。同社は、ループフィットで太陽光電力の調達量を増やし、電力販売における再エネ比率の向上を狙う。
 ループCRM部の伊東孝之氏は、商品化の経緯について、「20年後、FIT売電を終えた太陽光発電所が多数放置されるかもしれない。そういった社会問題を回避しオーナーの方々とともに発電所の長期運用を行うため、ループフィットを始めました」と語り、「多くの発電事業者にループフィットを利用いただくため、広くアピールしていきます」と意欲的である。

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