シャープ『ブラックソーラー』国内生産中止の噂

2018.06.01

PVeye

 シャープが高効率太陽光パネル、『ブラックソーラー』の生産を海外に移管するという噂が流れている。真偽やいかに。(PVeye記者・平沢元嗣)

 2011年発売のブラックソーラーシリーズは、電極を裏面に配置して受光面積を拡げるバックコンタクト構造のセルを用いたシャープの旗艦モデル。現在の最上位品は、出力256W、パネル変換効率19.6%で、世界最高水準のパナソニック製パネルに匹敵する高効率な製品だ。
 それだけに、シャープは、経営不振に陥った際、太陽電池の生産を縮小・移管したものの、ブラックソーラーだけは自社工場での生産を続けた。
 しかし今年に入り、ブラックソーラーの生産まで海外に移管する噂が流れ始め、ある関係者は、「海外メーカーに価格で対抗するためだろう」という。事実、太陽光パネルの価格は下落し続け、中国メーカーの卸値はWあたり40円を下回る場合もある。国内メーカーの半値程度だ。
 昨年3月に京セラが三重工場を、今年3月にはパナソニックが滋賀工場をそれぞれ閉鎖し、パネルの組立工程を海外に集約すると発表したが、シャープも同様に国内生産に見切りをつけたのだろうか。シャープの広報部は「回答はさし控えたい」と取材を拒否。真偽は不明のままである。
 ともあれ、シャープは昨年12月、1年4ヵ月ぶりに東証1部に復帰。18年3月期には、702億円の最終黒字を果たすなど、鴻海傘下で経営改善が進んでいる。噂が事実ならば、なぜこの時期に太陽光パネルの生産を移管する必要があるのか。少なくとも同社の販売代理店には詳しく説明するべきだろう。

2021.02.01

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21年度のFIT入札、年4回開催へ

 2021年度のFITにおける入札制の詳細が固まった。上限単価を事前に公表し、年4回実施する。(本誌・楓崇志)

 2021年1月12日、第66回調達価格等算定委員会が開か続きを読む

2021.02.01

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JEPX価格20倍超急騰に悲鳴続々新電力月数十億円の逆ザヤ

 日本卸電力取引所のスポット価格が急騰した。平時の実に20倍以上に跳ね上がり、新電力各社が悲鳴を上げている・1ヵ月で数十億円の逆ザヤが発生したところもあるようだ。(本誌・岡田浩一)
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2021.01.04

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21年度のFIT議論開始 2年分の売価決定へ

 2020年11月27日に開かれた調達価格等算定委員会で21年度の太陽光発電のFIT売電単価の議論が行われた。22年4月1日の改正法施行を控え、21年度は現行法最後の年だ。入札対象外の事業用太陽光と住続きを読む

2020.12.01

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20年度上期FIT入札 254件368MWが落札

 低炭素投資促進機構は2020年11月6日、20年度上期のFIT入札の結果を公表した。254件、368MWが落札した。最低落札単価はkWhあたり10.00円で、加重平均落札単価は同11.48円だった。続きを読む

2020.11.01

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市議会で6度見送りも 美作市長パネル税に意欲

 岡山県美作市が導入を検討している太陽光パネル税。市議会では6度に亘って見送りとなったが、萩原市長は導入に意欲的だ。一方で事業者からは根拠を求める声が上がる。(本誌・岡田浩一)

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2020.09.01

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再エネ促進法の議論開始 未稼働特高案件に配慮

 2022年4月の施行に向けFIPを含む新法の設計が始まった。認定失効制における未稼働案件の取扱いを議論し、法施行までに工事計画届出が受理されれば、特高案件の認定は失効しない見通しを示した。(本誌・楓続きを読む

2020.08.01

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九州豪雨で太陽光発電所が損壊

 2020年7月上旬に発生した豪雨が九州を中心に全国で猛威を振るい、太陽光発電所も被害を受けた。(本誌・平沢元嗣)

 2020年7月18日、熊本県人吉市を訪れると、痛まし続きを読む

2020.08.01

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過熱しない!? 卒FIT争奪戦

 卒FITの太陽光発電設備を持つ世帯が登場して半年余り。当初は卒FIT設備由来の太陽光電力をめぐる獲得競争が過熱すると思われたが、意外にも盛り上がっていない。(本誌・楓崇志)

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2020.07.01

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FIT法改正案成立 2022年4月施行へ

 FIT法の改正を盛り込んだ『エネルギー供給強靭化法』が2020年6月5日に成立した。施行期日の22年4月1日に向け、詳細な制度設計が本格化する。(本誌・楓崇志)

 今国続きを読む

2020.05.01

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新型コロナ対策 中小支援に80兆円

〝コロナショック〟で経営が悪化した中小企業を政府が支援する。事業規模80兆円の経済対策を講じる方針だ。補助金の拠出や融資制度の創設、税金の減免措置を予定している。(本誌・平沢元嗣)
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