CSJ、住宅向け創蓄複合システム発売
ニチコン製トライブリッド蓄電設備を採用
カナディアン・ソーラー・ジャパン(東京都新宿区、山本豊社長、以下CSJ)は7月23日、住宅用の太陽光発電設備と蓄電設備を合わせた複合システムの受注を開始した。ニチコンのトライブリッド蓄電設備と自社の太陽光パネルなどを組み合わせた製品で、自家消費需要を取り込む狙いだ。
ニチコン製トライブリッド蓄電設備は、家庭内への電力供給から電気自動車への充電まで可能な自家消費を追求した製品だ。近年、設備の価格低減が進み、住宅用太陽光発電はグリッドパリティを実現したことから、自家消費利用のニーズが高まっている。そこでCSJは、自家消費需要を掘り起こすため、「ニチコンがトライブリッド蓄電設備のコンセプトを発表後、早い時期から話を進めた」(CSJの山本豊社長)。
同社は、同システムを、これから太陽光発電設備を設置する家庭に提案、8月20日に出荷を開始する。初年度の目標は、CSJが販売する住宅用太陽光発電設備のうち、1割の顧客へ売り込む。
また、同社は8月1日に産業用太陽光パネルの新製品を発表した。多結晶型で、ハーフセルを使った144セル品、出力は400W以上になる。
山本社長は、「従来の多結晶製品と価格もそれほど変わらず、出力が高いので設置枚数が減らせる。大型案件向けに提案を進めている」と語る。同製品の出荷開始時期は12月3日を予定している。