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中セラフィム、ウエストHDとパネル拡販へ

ウエストHDが売り出した出力310Wの セラフィム製単結晶パネル

中国の太陽電池メーカー、セラフィムが日本向けに太陽光パネルの供給を本格化した。9月にEPC大手ウエストホールディングスと総代理店契約を締結。ウエストブランドに乗せて日本市場で拡販する。

セラフィムは、照明器具や光ファイバーケーブルなどの製造技術を活かして2009年に太陽光パネルの生産を本格化した。中国常州市の主力工場ではセルからパネルを量産し、15年に立ち上げた米国のパネル工場と合わせると、パネルの年産能力は1.9GWに達している。

今回ウエストHDに採用されたのは、同社の高効率単結晶シリコン型パネルだ。通常表面に設置するバスバー電極をすべて裏面に移したもので、『ピュアブラック』という商品名の通り、セルからバックシートやフレームまで、すべて黒で統一、意匠性が高い。

外見上はCIS型パネルのようにセル同士の繋ぎ目がないが、これについてセラフィムの席涛執行総経理は、「特殊なパネル加工を施している。当社の製品は、構造上はんだづけの不具合によるホットスポットが起こらない」と品質の高さを強調する。

パネル1枚の外形寸法は1623㎜×1048㎜×40㎜で、重量は19㎏。変換効率21%以上の156㎜角単結晶シリコン型セルを搭載し、公称最大出力は310W、パネル変換効率は18.22%である。

販売元となるウエストビギン営業部長の孫斯美取締役は、「一般のパネルと比べ出力は47%上回る。影の影響を受けず、発電量は増える」とし、「面積が限られ、通常のパネルでは50kWしか設置できない敷地にも、今回のパネルとファーウェイ製PCSで構成すれば、74.4kWの過積載発電所を設計できる」と、利点を述べた。

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