キョーラク、水上フロート架台半年で9MW出荷
プラスチック容器を製造するキョーラク(大阪市中央区、長瀬孝充社長)は、今年2月から水上太陽光発電用にフロート架台の製造を始めた。太陽光発電所のEPCを手掛けるウエストホールディングス(広島市西区)に卸売りし、8月までに約9MW納入する予定である。
同社はウエストと共同でポリエチレン製のフロート架台を開発。基本的な設計を同社が行い、国内工場で製造する。ウエストが配線や結束バンドの通し穴などに関して、同社に設計のアドバイスをしたという。
共同開発したフロート架台は、中に空気を入れるブロー成形により浮力を備える。縦150㎝、横120㎝、厚さ20㎝で、重量は20㎏である。架台1台につき1枚のパネルを浮かべる。同社によれば、シンプルな構造で壊れにくく、組み立てやすいという。
同社は今年2月、ウエストが兵庫県加西市で開発した1.1MWの水上ソーラーへフロート架台を供給した。来月には佐賀県杵島郡の貯水池に向け2MW分出荷する予定である。
ウエストはこれまで計4MWの水上太陽光発電所を竣工した。今後2年間で40~50件、約60MW分の水上ソーラーの稼働を目指している。これらの水上太陽光発電所で、キョーラクと共同開発したフロート架台を使用するという。