千代田興産、パッケージ型遠隔監視のオプション機能追加
PCS接続最大20台、2系統にも対応可能に
技術商社の千代田興産(福岡市中央区、姫野弘藏社長)は今年5月より、独自ブランドのパッケージ型遠隔監視システムのオプション機能を追加する。これまでPCS(パワーコンディショナ)接続台数は10台だったが、最大20台に対応。また、2系統のPCS接続を可能にする。
同社は2011年度より太陽光関連機器の販売を本格化、太陽光パネルやPCS、架台などを供給。これまでに20MW以上の販売実績を持つ。「商社としてニーズに合わせてラインナップを拡充してきた」(大阪支店営業部の中沢秋男担当部長)。
そんな同社は、独自ブランドの遠隔監視システムを近計システムと共同開発、昨年6月より市場投入した。
同社が販売する『ソーラー・スコープ』は、PCS単位での遠隔監視システム。近計システム製の遠隔監視端末『SWF830』と、電源やSPD、ルータ、モバイル通信端末を1つの筐体にパッケージ化。架台下における程度のサイズであり、現場で設置して、配線を繋げば、すぐに運用できるものだ。現地では、近計システムの担当者と直接遠隔で通信確認テストを行える。
中沢担当部長は、「発電所は稼働したものの、監視システムを導入していない方も多い。当社の遠隔監視システムは後付けでも設置が簡単だ。PCSからエラー信号が飛んできた場合、故障内容とエラーコード両方を表示できる仕組みになっており、コード番号表を見れば、より詳しく内容がわかるので、対応も取りやすくなると思う」と話す。
これまでPCS接続台数最大10台の製品を販売していたが、今年5月から2種類のオプション機能を追加。PCS接続数を最大20台まで対応可能とするほか、PCSの機種は限定されるが、2系統のPCSを接続できるようになる。
また同社は、豊中計装製ストリング監視システムも販売。今年1月中頃には、関東で同社納入第1号の案件が稼働した。
「PCS監視システムとストリング監視システムを別々に設置することで、何かあったときにどちらかを確認できるし、相互に検証することも可能だ」(中沢担当部長)。