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スマートパワー、屋根材一体型太陽光システム発売

軽量・高防水性・高通気性が特長

屋根一体通気型太陽光発電システム『スマピタ』

すてきナイスグループ(横浜市鶴見区、日暮清社長)のグループ会社で太陽光システムメーカーであるスマートパワー(横浜市鶴見区、川路泰三社長)は6月より、屋根一体通気型太陽光発電システムの販売を開始する。屋根材一体型である同システムは、軽量かつ高い防水性能と通気性を有することが特長だ。主に新築住宅向けとして供給していく。

今回新発売する同システムは、屋根に野地板、透湿ルーフィングを張り、その上に波型ベースプレートを設置。そして太陽電池モジュールを取り付け、周囲の屋根材を葺いていくもの。一般的な化粧スレートや粘土瓦に比べ、軽量であるほか、波型ベースプレートの山部にビス穴を設けるなど、防水性を重視した構造となっている。波板構造を採用したことで通気性も高いという。

同社は住宅用太陽光システムメーカーとして2011年3月に設立。12年5月には中・テルサンソーラー製モジュールの採用を決定、11月に共同でJ-PEC認証を取得した。グループ会社のナイスを通じて全国の工務店やビルダー、施工店などに販売してきた。

住宅資材商社大手であり、ハウスメーカーでもあるすてきナイスグループの一員である同社は住宅用太陽光システムにおいて独自の設置工法を開発。住宅用システムの販売に合わせ、屋根工事業者とスレート屋根用の設置工法『MVP工法』を共同開発している。

同工法は、雨水の通り道にならないよう、波型構造のプレートを用いて、山部にビス穴を設けているもので、住宅用システムの設置工法の一つとして取り入れている。

田原武和取締役企画部長は、「今回の新製品も『MVP工法』のコンセプトを踏襲し、屋根のプロと共同開発したもの。住宅における長期間の安心、安全を考えたなかで、雨漏りと湿気は大きな障害となり得る。今後も住宅サイドから見た太陽光の取付工法、周辺機器も含めたシステムなどの開発を継続していきたい」と語った。

なお同社は住宅用システム販売のほか、モジュールのみの販売も手掛けている。

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