GWソーラー、150W単結晶バックコンタクト式発売へ
中国の太陽電池モジュールメーカーであるグリーンウェイ・ソーラーテックの日本法人、GWソーラー(本社・東京都品川区、夏東社長)は、出力150Wの単結晶シリコン型バックコンタクト式モジュールを今年4月に発売する。従来の出力100Wタイプとともに、高効率、スモールサイズをアピールして拡販していく構えだ。
同社の単結晶型モジュールは変換効率22%のセルを採用、モジュール変換効率は100Wタイプが18.3%、150Wタイプが18.4%と高効率であることが特徴。また、100Wタイプは、外形が1037㎜×527㎜×35㎜で、重さ6.6㎏とスモールサイズであり、効率的に設置できることも他社との差別化の一つ。
同社は2010年7月に設立、11年3月にJ-PEC認証を取得し、住宅用PV(太陽光発電)システムの販売を開始した。11年度の住宅用PVシステムの販売数は500件を超え、発電容量では2MW以上となっている。
今年4月からは産業用市場にも本格的に進出する。主なターゲットは50kW以下の中小規模とし、「当社のモジュールは陸屋根向けで業界一施工しやすく、価格競争力を持つ。スピーディな対応で拡販していく」(木村明PV事業部長)と意欲的。14年7月期には売上高10億円を目指している。
また同社は、3月からPV及びAC計測システムである『クラウド型太陽光発電サポートシステム』も販売開始。同システムはモジュールストリングス毎、接続箱とパワーコンディショナの間、パワーコンディショナと配電盤の間、配電盤と系統連系の間のそれぞれで発電データの測定や稼働状況の確認を行うもので、日射量や周辺温度、湿度などのデータも収集する。全メーカーのシステムに対応可能とし、パソコンやスマートフォンからも確認できる。
同社製住宅用システムに標準搭載し、産業用でも提案していく予定だ。夏東社長は「従来はパワコン出力と系統連系状況しか計測しておらず、不具合を発見しにくい。ユーザーのためにも発電量を最大にしないといけない。施工店にとっても差別化できるデータ管理ツールにもなる」と述べ、「当社のキーワードはオープンとフリー。価格も一般的なモニタの半額程度であり、ツールとしてシステム単体でも販売する」。