ESI、住宅用太陽光発電設備を堂々商品化
では、どのような商品戦略を掲げているのか。マーケットでは、FITを活用して余剰電力の売電を中心に設備を利用する顧客が多い一方、FITの売電期間が終了する〝卒FIT〟ユーザーが登場する。自家消費利用を目的に蓄電設備などを求める顧客層も増えてくるに違いない。
これについて、土肥社長は、「顧客のニーズが多様化するのは間違いありません。ですから、基本スタンスとしては、顧客の要望に沿ったシステムをそれこそ一つひとつ設計し、販売・施工会社さんに提供していくこと。きめ細かい対応で差別化を図っていくつもりです」と方針を述べている。
そして土肥社長が考案したのが、表に掲載したとおり、「高出力」、「価格」、「近隣配慮」、「ブランド」と顧客の志向を4つに大別し、それぞれに最適な製品を選定した住宅用太陽光発電設備だ。しかも、これらの設備をkWあたり10万円以下という安い価格帯で販売する意向まで示している。
ESIが住宅用市場にどう展開するのか。今後の動きに注目だ。