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PVeye 2013年10月号
特集「宙に浮いた18GW そのゆくえを追う 怪文書騒ぎに泣き、実態調査の影に怯える42円認定権者たち」
特集) 宙に浮いた18GW そのゆくえを追う
怪文書騒ぎに泣き、実態調査の影に怯える42円認定権者たち
全国メガソーラーマップ2013
ニュース) 経産省、認定済み案件の実態調査開始へ
企業探究) 山洋電気 / ダイヤモンド電機
データ) 世界市況データ / 特定規模電気事業者(PPS)一覧
7月末、近畿経済産業局の名を騙った〝怪文書〟が、42円の売電契約を持つ発電事業者たちのもとに出回った。
予告通知と題された文書には、認定取り消しをちらつかせる〝脅し〟の文言が並ぶ。反対派から「設備認定ルールが甘い」との批判が出るなかでの〝虚偽文書〟流出だけに、様々な憶測を呼んだが、ことの顛末は何者かによる悪質ないたずら騒ぎで終わる。
だが、経産省による正式な実態調査はもう間もなく始まる模様だ。一部の発電事業者にとって戦々恐々の日々は続くが、着工を促す調査への期待感は日増しに増すのも事実。
宙に浮いた設備認定18GW、そのゆくえを追った。
解明!太陽光マッチングビジネス
買い手と売り手の橋渡し
全量売電市場の拡大に伴い急増する太陽光ブローカー。42円の〝売電権〟付きSPC(特別目的会社)の高値転売から権利関係の不明瞭な土地の売り込みまで、その営業手法は荒っぽい。詐欺紛いの手口で売り逃げを目論む輩まで出る始末。しかし、なかには発電事業者から信頼を得ているブローカーも存在する。地権者と発電事業者を繋いでプロジェクトの早期事業化をサポートするマッチング業者だ。ではマッチングビジネスとは一体どのようなものなのか。
総件数1189 全国メガソーラーマップ2013
8月の怪か。怪文書まで出回った今秋。間もなく始まる実態調査に市場は戦々恐々だ。そこで計画・着工・竣工状態を検査するため、最新版メガソーラーマップを作成した。その数1189。
「普及、地域創造、利益の還元 すべての鍵はメガソーラーの証券化」
くにうみアセットマネジメント 代表取締役
一般社団法人太陽経済の会 代表理事
山﨑養世 氏
19世紀、16億人だった世界人口は2011年、ついに70億人に達した。そう遠くない将来、人類は100億人に達するだろう。20世紀型経済を続ければ、いずれは生命の根源である食料や水、エネルギー、そしてそれを取り巻く環境が絶対的な不足状況を起こす。
21世紀型の新たなパラダイムが求められたとき、〝太陽経済〟を提唱する男が現れた。それが山﨑養世氏だ。
彼の生み出すビジネスモデルとは。
調達額225億円、インフラファンドを創設した三井物産
運用難の企業年金に光を
自社開発は10MW超えのみ
260MWを開発するリサイクルワンの正体とは
メンテナンス体制構築が最大のポイント
芝浦グループホールディングス 新地哲己 代表取締役会長兼CEO
ファンドの組成、証券化、必要なものはすべてグループ内にある
いちごECOエナジー 五島英一郎 代表取締役社長
6
経産省、認定済み案件の実態調査開始へ
未着工、建設遅延の原因追究
経済産業省は9月13日、設備認定を取得した太陽光発電プロジェクトを対象に実態調査に踏み切る意向を示した。調査の開始日は明かしていないが、まもなく実施する模様だ。2012年7月から13年5月末までの設備認定量は20.9GWにのぼったが、このうち運転開始したのは約14%の2.9GW。設備認定量と稼働設備量との間にギャップが生じたため、実態を調査して原因を探る。
7、51
山洋電気
PCSラインナップ拡充 100kW新機種発売
50kW未満小規模産業用に単相5kW本格販売へ
中型PCS(パワーコンディショナ)大手の山洋電気(東京都豊島区、山本茂生社長)は、PCSのラインナップを拡充している。今秋には100kWの新製品を発売するほか、単相5kWタイプも多数台連系に対応した新JET認証の取得を完了させる予定だ。さらに絶縁型の三相10kWタイプの市場投入も視野に入れており、産業用市場でのシェア拡大を目指す。
ダイヤモンド電機
小型PCS事業本格始動
新JET対応単相4.5kWタイプ11月出荷、5kWクラスも1月量産化へ
ダイヤモンド電機(大阪市淀川区、池永重彦社長)は、今年度より太陽光発電用の小型PCS(パワーコンディショナ)の本格出荷を開始、太陽光発電市場への事業展開を強めている。11月からは、多数台連系に対応した新JET認証を取得したPCSも市場投入し、住宅用、そして出力50kW未満の小規模産業用向けにも提案していく。
54
ジンコソーラー、7四半期ぶりに800万ドルの最終黒字に
59~64
中部電気保安協会、50kW未満向け遠隔監視サービス開始
正興電機、簡易型ストリング監視システム受注10MW
中部自動車販売、3年でIPP60MW超へ
長府工産、今期売上太陽光関連130億円へ
タケモトデンキ、ストリング計測ユニット40MW出荷
プリード、20年前の日射計、経年感度劣化1%程度
ノーリツ、神戸港太陽光発電所稼働
クリハラント、IPP事業6か所16MW
日本PVプランナー協会、社団法人化1期目終了
日出電機、大分で太陽光発電所稼働
JSP、高知県四万十市でメガソーラー稼働
70
桑野幸徳 太陽光発電技術研究組合 理事長
第十七回 / 〝お客様第一主義〟
桑野の社長就任会見は、結局三洋電機の不正問題に対する謝罪会見となってしまったが、終盤に差し掛かると、新しい経営ビジョンについての質問も出始めた。桑野はようやく前向きな発言ができるとの思いから、顔をほころばせて謝意を述べ、指針を発表した。
8、52、55
パネルの盗難を防ごう!
オプテックスのメガソーラー防犯システム
いま太陽光パネルの盗難被害が相次いでおり、収益資産であるメガソーラーの防犯対策が急務となっている。この状況下、センサ大手のオプテックス(滋賀県大津市、小林徹社長)が専用のセキュリティシステムを開発、今夏より売り出した。注目の防犯システムとはどのようなものなのか。
大津鉄工
〝高耐食性〟架台 品数拡充
アルミ、ステンレス採用 素材開発に力点
長期信頼性をテーマに太陽光発電用架台の開発が進むなか、大津鉄工(愛知県弥富市、大津尚彦社長)が素材にアルミやステンレスを用いた〝高耐食性〟架台の開発を強めている。昨夏には折板屋根用アルミ架台とステンレス製ハゼ掴み金物を市場に投入し、販売を伸ばしている。
サンヨーホームズ
一般住宅からアンダー50まで
パッケージ商品「ソーライフ」発売 PV事業の拡大目指す
1969年、クボタハウスとして誕生したハウスメーカーは2002年三洋電機の100%子会社として三洋ホームズへと生まれ変わり、08年には自主独立体として、新たなスタートを飾った。
幾多の変遷を乗り越えたその企業、サンヨーホームズが今年8月、太陽光発電市場に本格的に参入したのだ。
69
1)日栄インテック…地上設置太陽光発電用アルミ架台
2)ソプレイソーラー…光触媒でガラスについた汚れを自浄 セルフクリーンソーラー
67
世界市況データ(ポリシリコン、ウエハ、セル、モジュールのスポット価格) / 特定規模電気事業者(PPS)一覧
発刊日 | 2013年09月25日 |
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定価 | 1,944円 |
コード | 雑誌80109-9 4910801090932 01800 |