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PVeye 2014年8月号
特集「56GWバブルの内幕をあばく 太陽光に買取り上限を 総量規制が急浮上」
特集) 56GWバブルの内幕をあばく 太陽光に買取り上限を 総量規制が急浮上
再エネ推進も太陽光は抑制議論 電源構成は市場原理で決める 山本拓 衆議院議員 自民党 資源・エネルギー戦略調査会会長 / 改革待ったなし 瀬戸際の系統連系 / 国内最大級230MWプロジェクト今夏着工へ / 東電力率90%制御を高圧事業者に一律提案
オピニオン) 「プレミア期間が終われば、技術で勝負する時代が必ずくる」 産業総合技術研究所 仁木栄 太陽光発電工学研究センター長
ニュース) 京セラ、3本バスバー巡りハンファを提訴ほか
データ) 世界市況データ / 結晶系モジュール価格推移 / 世界各国のPV導入量とFeed In Tariff など
2014年3月だけで26.5GW、12年度からの持ち越し認定が56GWにまで膨らんだ太陽光発電が、いま批判にさらされている。太陽光だけのFIT制度じゃない、普及のツケが国民に重くのしかかるという議論が始まると業界は騒然となった。総量規制が導入されるのではないかと。果たしてPVは制度改革のときを迎えてしまったのか。56GWバブルの内幕を追う。
[インタビュー]
再エネ推進も太陽光は抑制議論 電源構成は市場原理で決める
山本拓 衆議院議員 自民党 資源・エネルギー戦略調査会会長
丸2年が経過したFIT(再生可能エネルギーの固定価格買取り制度)。それによって65GWに急膨張した太陽光の認定量。そして2年後に迫る電力小売自由化。日本の電力政策はどう動くのか。資源・エネルギー戦略調査会会長を務める自民党の山本拓衆議院議員が語った。
改革待ったなし 瀬戸際の系統連系
「猫も杓子も太陽光発電」
ゴールドラッシュさながらの一大ブームに、太陽光偏重政策だと一部メディアからの非難を受け、遅まきながら経産省も対応に乗り出した。だが全国で頻発する系統制約に、自然エネルギーを推進する36道府県の首長たちからも改革を求める声が。バブルの内幕を紐解いていく。
36道府県が経産省に提言 連系難航の解決を
ソフトバンク孫社長、「接続費は実態より高い」
国内最大級230MWプロジェクト今夏着工へ
「自治体協力」「事業理念」「企業連合」「証券化」が推進
岡山県で出力230MWという日本最大級のメガソーラー建設が今夏にも着工する。総工費1000億円という前代未聞のプロジェクトであるだけに、様々な障壁があったことは想像に難くない。2年に及ぶ開発、その間、推進力として機能したのは何だったのか。
電圧変動問題、解決の切り札か!
東電、力率90%制御を高圧事業者に一律提案
系統連系の最も末端で起こり得る問題。それが電圧変動である。太陽光発電の導入拡大によって、急速に顕在化してきた。これまでプロジェクト毎に力率調整などの電圧変動対策を講じてきたが、東京電力が高圧連系で太陽光発電事業を検討している全ての事業者に、電圧変動対策を求め、解決に動いた。
6~7
京セラ、3本バスバー電極巡りハンファを提訴
京セラは7月10日、韓国中堅財閥ハンファグループの日本法人ハンファQセルズジャパンに対し、太陽電池モジュールに関する特許権を侵害されたとして、東京地方裁判所に損害倍所を求める特許侵害訴訟を提起した。京セラによると、ハンファと交渉してきたが進展がみられず、やむなく訴訟提起に至ったという。京セラは、同様に特許侵害しているモジュールを扱う他の太陽電池メーカーや販売店、さらにユーザーに対しても、損害賠償や差し止めを求める特許侵害訴訟の提起を検討している。
福島・南相馬のモジュール工場計画白紙に
南相馬市、訴訟も検討
太陽光から電力小売りへ
新電力3団体の狙い
2016年に全面解放される電力小売りマーケット。その規模は7.5兆円との試算もあるだけに、新規参入が後を絶たない。各社は一様に新電力会社(PPS=Power Producer and Supplier、特定規模電気事業者)を立ち上げ、参入表明をしているが、その顔ぶれは多岐に亘り、戦略も多彩だ。ユニークな3団体を取り上げた。
レオパレス/全国55万の入居者に電力小売りを
ミサワホーム/電力小売り・買取りの複合提案
生協/新電力で再エネ調達拡大
先行する海外製杭基礎
杭打機とデザイン力で施工性UP
杭基礎が主流になりつつあるメガソーラー建設。GWクラスの供給実績を持つ海外の架台メーカーは、杭基礎の提案を強めており、日本でもその施工性が評価されている。豊富な実績を持つ海外架台メーカーの技術力に迫る。
システム価格14万円/kWを実現する独架台メーカーの役割
シュレッタージャパン ドミニク・グリュッツナー 社長
34
「プレミア期間が終われば、技術で勝負する時代が必ずくる」
産業技術総合研究所 太陽光発電工学研究センター 仁木栄 研究センター長
中国勢との価格競争を勝ち抜くには技術開発。プレミア価格が今年度で終わるなら、厳格なコスト勝負の世界がくる。それは、技術で勝負する時代の幕開けでもある。日本の太陽電池開発で主導的役割を果たす仁木栄センター長に、技術開発の本質を聞いた。
30、38
メガソーラーでシナジーを そして屋根借り太陽光で販路拡大
日本エコシステム 白髭博司 代表取締役社長
太陽光の販売・施工国内大手として、今年6月に累計施工件数が3万3000件を突破した日本エコシステム(東京都港区、白髭博司社長)。同社はこのほど、通信工事大手の日本コムシスの傘下に入った。新たに日本コムシスの白髭博司氏が社長に就任、グループでシナジーを高めつつ、スマートシティ時代へ向けた取組みを進める。
アイデンティティは新たな市場を誰よりも早く見つける
ジンコソーラー 李燕 営業本部部長
NYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場する中国勢のなかで唯一、4四半期連続で最終黒字をあげるジンコソーラー。
経営基盤の安定化によって株価も上昇、23.6百万ドル(23.9億円)の累積赤字一掃も現実味を帯びてきた。成長軌道に再び乗ったジンコの強さとは。
52
オリックス・ファシリティーズ
83か所でO&M業務開始
3年後1GW目指す
大京グループのオリックス・ファシリティーズ(東京都渋谷区、松﨑勉社長)が太陽光発電所のO&M(オペレーション・アンド・メンテナンス)分野で実績を伸ばしている。今年7月現在でO&Mを手掛けている発電所は83ヵ所、容量ベースでは30MWを超えるという。3年後に1GWの業務開始を目指し、提案を強めている。
8
【回避可能費用】
じわりじわりと上昇辿る
36
ウエストHD、中国大手と相次ぎ提携
PCS、蓄電池、モジュール調達
太陽光発電のEPC(設計・調達・建設)大手、ウエストホールディングス(広島市西区、吉川隆会長)はこのほど、太陽光関連製品の調達で中国大手と相次ぎ提携した。発電所建設における競争力を高めるため、中国製品を輸入してコスト低減と納期短縮を図る狙いだ。
41~50
兵庫県企業庁、メガソーラープロジェクト計30MWに
カナメ、6ヶ月で産業用金具出荷50万個
米ジェマソン、岡山で32MW太陽光発電所着工
日立産機、750V対応100kWPCS出荷開始
日新商事、小型パワコン販売好調
日本ベネックス、屋根借りメガソーラー建設
ホリー、H鋼杭基礎架台、出荷本格化
CBC、フレキシブルCIGS太陽電池販売本格化
テュフラインランドジャパン、発電所認証で資産価値アップ
リケン工業、自社発電所3か所4MW開発
三井住友建設、佐賀・吉野ヶ里の自社工場にメガソーラー建設
ドライ・イー、今期EPC30MWへ
若井産業、パネル取付金具9月発売
丸文、営農型太陽光パッケージ販路拡大
マルチ計測器、PV用絶縁抵抗計、販売好調
サイボウズ、業務用クラウドサービスを遠隔監視システムに活用
ソーラーエッジ、今年60MW販売へ
「関西PVEXPO」9月3日開催へ
PV-FCTEC、太陽光の履歴管理サービス開始
ソーラー・エナジー・ソリューションズ、遠隔監視販売好調
ラプラス・システム、13年太陽光監視システム2.6GW設置
61
気候に合わせてパネルを回転 ソーラーシェアリングの可能性を追求
ソーラーカルチャー 松岡顕 代表取締役
茨城県つくば市のとある畑。高さ3.5mの位置に太陽光パネルが並び、周辺の田畑と趣を異にしている。ソーラーカルチャー代表取締役の松岡顕氏が創った『ソラカルシステム』だ。氏はパネルの下で農作物を栽培するソーラーシェアリングの理想を追求し、パネルに回転機能を持たせた同システムを開発。自ら設計、施工した。
53~59
世界市況データ(ポリシリコン、ウエハ、セル、モジュールのスポット価格) / 結晶系モジュール価格推移 / 世界各国のPV導入量とFeed In Tariff / 導入ターゲット / Feed In Tariff導入国(2013年版) / 世界太陽光関連企業2014年第1四半期(1~3月)決算データ
発刊日 | 2014年07月25日 |
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定価 | 1,940円 |
コード | 雑誌80109-7 4910801090741 01796 |