独ソーラーワールドが創り上げた〝長期信頼性〟モジュールの魅力

2014.03.03

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 ヨーロッパ・ソーラー・イノベーション(=ESI、横浜市中区、土肥宏吉社長)が販売している独ソーラーワールド製の太陽電池モジュールが、ここ日本で認知度を高めている。国産モジュールの需給がひっ迫するなか、中国製品に疑念を抱く発電事業者に対し、同モジュールの〝長期信頼性〟が訴求力を生んでいるようだ。ソーラーワールドとは、どのようなメーカーなのか。そして同社の〝長期信頼性〟モジュールとは。

 ソーラーワールドの設立は1998年。商社としてスタートしたが、数年後、独・フライベルグでのモジュール工場の建設を機にメーカーへ転身する。以後、急成長を遂げるのであるが、その背景には、欧米の太陽電池メーカーとの度重なる買収劇があった。すなわち、ソーラーワールドの母体は、太陽電池メーカーの連合体なのである。
 そのなかに、1977年創業の老舗太陽電池メーカー、米・アルコソーラーが存在した。同社は世界で初めて原料からモジュールまで一貫生産したメーカーで、長期耐久性に関する膨大な実証データを保有し、ノウハウを蓄積していた。ソーラーワールドが早くからモジュールの〝長期信頼性〟に着目し、そこに莫大な開発費を投じてきたのは、恐らくアルコソーラーの開発理念が根底にあるのではなかろうか。
 ソーラーワールドは垂直統合生産モデルを推し進め、いまや年産能力は、ウエハ1.3GW、セル800MW、モジュール1.3GWに達しているが、それでも品質、耐久性、信頼性に重きを置き、片時も技術開発の手を緩めていない。独自の加速劣化試験は、IEC国際規格で定められている基準値をはるかに超える。技術の裏付けをもとに、25年間のモジュール出力保証を打ち出したのも、同社が世界で初めてだった。
 それが功を奏し、同社のモジュールは、「耐久性に優れ、最も信頼のおけるモジュール」として欧州市場で認知されていく。やがてドイツの住宅用太陽光発電市場でモジュール販売シェアトップにつくと、世界へ足跡を拡げた。中国製の安価なモジュールが欧州に大量流入した時期も、ソーラーワールドが根強い人気を維持できたのは、〝長期信頼性〟モジュールをつくり続けてきたからだろう。
 そのソーラーワールドが、いま日本で衆目を集めている。きっかけは、新型の両面ガラスモジュール、『サンモジュールプロテクト』の発表だった。同社は、この新型モジュールを購入したユーザーに、30年間の出力保証を付与すると宣言し、初年度の出力劣化率を3%、経年劣化率を0.35%と公表した。発電事業者に対して、21年後も製品出荷時の90%の出力を保証するというわけだ。モジュールの長期信頼性を数値化し、その価値を客観的に比較することは難しいとされてきたが、同社はそれを目に見える形で価値づけしたのである。
 このソーラーワールド製モジュールの国内販売を一手に担うのがESIだ。経営トップの土肥氏は、「メーカーの設計理念や管理体制、原材料の使用状況など細かく確認して回った結果、ソーラーワールドのみがすべてに妥協のない会社だった」と語り、こう続けた。「ソーラーワールドが世界トップの出力保証を提供できるのは〝長期信頼性〟を技術で担保できているから。材料選定、製品設計、製造工程、品質管理、どれを取っても最高。ソーラーワールドのモジュールこそ世界最高のモジュールだ」。
 ESIでは、この新型モジュールのほかに、出力250Wの多結晶シリコン型と、270Wと275Wの単結晶シリコン型、さらに意匠性の高いブラックタイプの単結晶シリコン型なども扱っている。発売初年度から販売を伸ばし、2014年6月期のモジュール販売量は25MWを超え、来期は50MWの大台に乗る模様だ。

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