架台施工不良で連系できず 施工店とメーカーが大揉め
甘い判断と連携不足
藤澤取締役は、「積雪荷重の問題についてテンフィールズに再三問い合わせたが、問題ないの一点張り。埒があかず、やむを得ず自社で最善を尽くした結果が今回の有り様」と述べる。
藤沢電気が積雪への強度に最初に疑問を投げかけたのは昨年の架台到着時だ。テンフィールズがこれを受け、現地の積雪量の想定を再考すれば、何らかの対策が取れたかもしれない。施工会社の意見に対し、真摯さを欠いていなかったか。
藤沢電気も、事前に深刻な懸念を把握していたのであれば、回答が明らかになるまで工事を中断するか、発注先を変更することもできたはずだ。工事を急ぐあまり、判断を先送りにしたと言えなくもない。
いずれにせよ、今回の問題は、関係各社の判断の誤りや連携不足が招いたといえよう。被害者は施主であり、仮に事故が起これば、近隣の住民も被害者となり得る。あるいは、太陽光発電への風当たりが強まっているいま、事故による悪評は業界全体に影響しかねない。太陽光関連企業には強い自覚が求められる。