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出光、レノバらが兵庫で蓄電所建設へ

国内初のプロファイ組成

都が採択結果を公表

足元の市場では、補助金が手厚く、系統用蓄電所の開発が活発だ。23年8月4日には東京都の系統用蓄電池向け補助事業の採択結果が公表され、26件への補助金交付が決定した。合計出力50.5MW、蓄電容量17万1600kWhと、国の補助事業と異なり、高圧案件が中心だったようだ。今後も国や都による支援の継続が見込まれており、活況はしばらく続くだろう。

レノバは、系統用蓄電事業を再エネ発電事業の一つと位置付け、蓄電池併設型再エネ発電所とともに国内外で開発・運営を拡げる方針だ。レノバGX本部インキュベーション室室長の岡田直樹本部長代行は、「蓄電所と再エネ発電所の開発は似ている部分が多い。培った知見を活かしていく」としたうえで、「蓄電事業で初のプロファイを組めたが、何か隠し玉があったわけではない。FITが始った当初からプロファイを組成してきた経験が活きたように思う」と語る。

24年度からは需給調整市場の全面開設に伴い、収益予測が立てやすくなり、資金調達環境が改善するとみられている。系統用蓄電事業のプロファイ組成が加速するかもしれない。

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