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パワーエックス、再エネ電力販売に本格参入

オフサイト太陽光と系統蓄電池で夜間も供給

京都でEV充電所開設

EVへ充電する門川大作京都市長(手前)とパワーエックスの伊藤正裕社長(奥)

一方、パワーエックスは23年11月1日に京都市内でEV(電気自動車)充電所を開設した。蓄電容量358kWhの蓄電池併設型EV急速充電設備を設置。充電口を2口設け、EV2台を各々最大120kWで同時充電できるようにした。同設備を運用する際、本来は電力会社と高圧受電契約を交わす必要があるが、併設した蓄電設備の電力を使うため、低圧契約で済む。工事も簡素化でき、同社は今回の設置工事を1日で終えたという。

同社が設備を所有・運営し、再エネ電力を供給する。協力企業と関東地方で開発した出力数100kW規模の太陽光発電所から環境価値を調達し、顧客が充電する電力の種類を選べるようにした。再エネ比率100%の電力を1kWhあたり105円で、同70%の電力を同95円で、系統電力を同85円でそれぞれ販売する。ただし23年12月末まではすべての電力を無償で提供する。

今回、同社は50年までの脱炭素化を目指す京都市と連携。市はEV充電所の設置場所に京都市勧業館『みやこめっせ』を選んだが、今後は利用状況を見つつ適切な設置場所を探っていく。

パワーエックスは今回導入した設備を税抜2700万円で販売しており、すでに自動車販売店やタクシー会社などへ出荷した。24年12月期の売上高は100億円を超える模様である。

京都市と共同で行ったEV充電所の開所式の様子

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