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架台の設計規格改訂へ

風力係数見直しに不満の声

今年度内に改訂へ

ほかに、適用範囲の高さの基準が変わる。現在の規格では4mの太陽光発電設備までしか適用されていないが、新案では9mにまで拡大する。かつて4m超のアレイは、『建築基準法施工令138条1項3号』に基づき設計基準が決められていた。ところが11年に、建基法が改正され、地上設置の太陽光発電設備が同法の適用外となった。以来、太陽光発電設備の高さ制限はないに等しくなっている。

そこでJEMAは、『建築基準法施工令第67条』を参考にし、高さ制限を9mに設定するようだ。ただ、「規格を定めても、それを超えた設計を実施する人は必ず出てきてしまう。改正しても特別意味はない」(O&M筋)。

その他、屋根上設置の場合と、地上設置の場合とをはっきりと区別するといった改訂案もある。

JISに法的な拘束力はない。ただ「この基準に基づけば大丈夫というラインを提示しているのだから、ぜひ守ってほしい」とJEMAの出口主任は話す。

前出の架台メーカー部長は「JISはクレームからメーカーや施工業者を守ってくれる大切なルールだ。改訂されれば、当然受け入れる」と話す。

改訂により、架台メーカーへの要求は厳しくなるだろう。ある金具メーカーの部長は「基本的にはパネルメーカーの要求に従い、対応を考えたい」と話す。

経産省は今後1、2ヵ月でパブリックコメントを募集し、年度内の改訂を予定している。

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