ソニー、自己託送で全量自家消費
ソニーが自社敷地外の太陽光発電設備から全量自家消費する自己託送を始める。太陽光発電所建設のFDと提携し、デジタルグリッドの電力取引プラットフォームを活用する。オフサイト自己託送で採算性を確保し、電力代の削減に繋げる。(本誌・川副暁優)
ソニー(吉田憲一朗会長兼社長)は2021年2月9日、知多大動物病院(愛知県半田市、工藤秀男院長)が保有する愛知県東海市の牛舎に太陽光発電設備を設置し、発電した電力を遠く離れたグループ会社の施設で自家消費すると発表した。
計画では、牛舎の屋根にハンファQセルズ製の太陽光パネルを出力約393kW分載せ、出力約210kWのパワーコンディショナとともに設備を構成。発電した環境価値つきの再生可能エネルギー電力を中部電力の送配電網を介して愛知県幸田町のソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ幸田サイトへ全量送電する。ソニーは、自己託送に関して20年11月にも中部電力パワーグリッドから概ね合意を取りつけ、21年4月より設備を稼働させる予定だ。