FIT・FIPの屋根上太陽光に新たな支援策
25年度下期から導入へ
事業用FITは25年度でほぼ終了
26年度のFIT・FIP単価は、自家消費用の地域活用要件が適用される10kW以上50kW未満の地上設置がkWhあたり9.9円、50kW以上の入札対象外の地上設置が同8.6円となり、それぞれ10円と8.9円と設定された25年度の単価と比べ、ほぼ下がらなかった。屋根上設置を含め、支援期間はいずれも住宅用太陽光が10年、事業用太陽光が20年のままとなる。FIT・FIP単価の詳細は前頁の表の通り。
経産省は、FIPのみが適用される設備の容量帯を段階的に拡げてきたが、25年度は前年度と同じ250kW以上に据え置く。ただ26年度からは50kW以上まで拡げる方向で、すでに10kW以上50kW未満は余剰売電のみがFITの対象であることから、事業用太陽光のFITの適用は25年度でほぼ終了となりそうだ。
FIPの入札対象は、25年度も250kW以上の地上設置となり、屋根上設置は免除される。実施予定のFIP入札の回数は4回で、kWhあたりの上限単価は8.9円、8.83円、8.75円、8.68円と、段階的に引き下げられる。初回の募集容量は79MWである。
