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パナソニック、純水素燃料電池と太陽光の実証開始へ

純水素燃料電池、今秋発売

同社はこのほど純水素燃料電池を開発、21年10月に発売する。累計20万台に及ぶ住宅用燃料電池を量産した技術を応用したが、熱エネルギーを中心に副次的に電力を併産する住宅用燃料電池とは異なり、主に電力を生み出す設備とした。出力を住宅用燃料電池の0.7‌kWより引き上げ、5kWとし、発電効率を56%まで高めつつ、熱発電効率を39%と住宅用燃料電池より20ポイント程度落とした。なお複数台連携できるようにして設備の大容量化も可能にした。

課題はコスト低減だ。燃料電池の発電コストは、まず燃料代として、天然ガスを使う住宅用燃料電池で1kWhあたり20円台、水素燃料の純水素燃料電池では50円台になるという試算がある。これに機器代がかかり、住宅用燃料電池では工事費含めた回収期間が8~9年とされており、純水素燃料電池も相応の投資回収期間を要するものと思われる。 

河村課長は「30年までに水素の利用が拡大し、水素の価格が下がれば、燃料と機器代を併せた発電コストで30円/kWhも実現できるかもしれない」と見通しを立てるが、いずれにせよ大幅なコスト低減が必要だ。

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