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ベルニクス、屋外スマホ充電所の実証開始

太陽光+蓄電池活用

ベルニクスらが設置した屋外スマートフォン充電所

電子機器部品製造のベルニクス(埼玉県さいたま市、鈴木健一郎社長)は2021年11月1日、太陽光パネルと蓄電池を用いた屋外スマートフォン充電所の実証実験を始めた。期間は11月から2ヵ月間で、さいたま新都心駅周辺の公共スペースに協力会社と連携し、3ヵ所設置した。日常使用のほか停電時の利用を想定している。

実証実験では、出力90Wの太陽光パネルと蓄電容量約1.3‌kWhのGSユアサ製鉛蓄電池を活用した。蓄電池を内蔵したベンチと円卓を置き、円卓のなかに自社製の充電器を3つ埋め込んだ。電磁誘導によって円卓にスマホを置くだけで充電できるワイヤレス方式を用い、充電コードの破損や漏電の懸念を解消した。現在は自社製ワイヤレス式充電器に対応するスマホとQi規格対応のスマホしか利用できないため、今後幅を広げていくという。

同社の鈴木健一郎社長は「今回は、当社のワイヤレス充電技術に太陽光発電と蓄電池を組み合わせる開発を行った」と話す。

また、同社は今回の実証試験において利用状況の把握を試みる。データを集めて事業化に繋げる狙いだ。他の自治体への設置のほか、駅への設置も検討しているという。

なお、今回の実証実験では、埼玉県とNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)から設置費と開発費に対する補助を受けている。

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