小澤メンテ 点検受注1.5倍の120MWに
小澤隆博社長
太陽光発電設備の保守・点検を行う小澤メンテナンス（愛知県東海市、小澤隆博社長）が保守・点検の受注を伸ばしている。2021年の受注量が前年比1.5倍の120MWとなる見込み。太陽光発電所の建設から時間が経過し、点検需要が拡大している模様だ。
同社は太陽光発電設備の保守・点検をはじめ、建設や性能診断などを手掛け、全国で事業を展開している。FITの始動から9年が経過し、発電低下が目立つ太陽光発電所が増えたようだ。同社によれば、通常の洗浄では除去できない汚れが太陽光パネルに付着し、発電を妨げている例もある。そこで同社は特殊な技術を用いた洗浄サービスを提供し、21年には1MW程の受注があったという。
小澤社長は「保守・点検から洗浄まで、当社では効果をシミュレーションし、納得してもらってから実施している。それが結果に繋がったのかもしれない」としたうえで、「顧客の悩みは増えている。メンテナンスの幅は広がるだろう」という。
同社は1989年の設立後、愛知県内で車の部品点検や洗浄、ビルの保守を行い、08年に太陽光分野に参入した。13年に点検を始め、18年には被災調査を、21年からは雷災害調査を開始。災害後の太陽光発電所の復旧や廃棄処理から保険会社に提出する報告書の作成まで手掛けている。