太陽工房、太陽光パネル+蓄電池付き可搬型電源を発売
スマホで発電量を確認可能
独立型太陽光発電設備を開発する太陽工房(東京都品川区、須藤誠社長)は2021年12月8日、太陽光パネルと蓄電池を活用した可搬型電源を発売した。スマートフォンのアプリで発電量を確認できるようにした。同社のウェブサイトや電子商取引サイトで拡販していく。
新製品には、OEM(他社ブランドでの生産)企業から調達した出力100Wの同社製単結晶パネルと4000サイクル以上の充放電が可能な蓄電容量1200Whの米・レノジー製リン酸鉄リチウムイオン蓄電池を搭載。インバータを介して太陽光パネルと商用電源からの充電を可能にしたほか、交流出力100Vと直流出力12V、5Vによる放電機能を設け、幅広い電子機器に給電できるようにした。
リン酸鉄リチウムイオン蓄電池には、熱発生機能を組み込み、低温による蓄電池の性能低下を抑えた。蓄電池の温度が5℃以下になると熱が発生するため、寒冷地でも効率的に使用できるという。
また、スマホのアプリで発電量や充放電状況、蓄電池の残量を確認できる仕組みを取り入れた。無線通信技術も導入し、25m以内でのスマホとの接続に対応する。
開発の経緯について、同社の須藤誠社長は、「取引先の蓄電池メーカーが熱発生機能とスマホのアプリを開発したことがきっかけ。高性能品を安く提供できる」と話す。
太陽光パネルの外形は、幅975㎜、奥行き665㎜、厚さ3㎜で、質量は約3㎏。蓄電池格納部の外形は幅500㎜、奥行き305㎜、高さ457㎜で、質量は22㎏である。価格は24万9800円で、製品保証は1年。付属品は着脱式ショルダーストラップと正弦波インバータ、充電器、出力ケーブルである。