CEC、伊藤忠らから9.4億円調達
〝非FIT〟開発加速
〝非FIT〟の太陽光発電所を開発するクリーンエナジーコネクト(=CEC、東京都品川区、内田鉄平社長)は2021年12月13日、伊藤忠商事など4社から9.4億円調達したと発表した。発電所開発などに充てる。25年までに500MWの非FIT発電所開発を目指す。
CECは伊藤忠商事とエコスタイル、環境エネルギー投資を引受先とする第三者割当増資、みずほ銀行によるローンなどによって資金調達を行った。
CECは非FITの地上設置型低圧太陽光発電所を開発・運営し、企業などへ直接太陽光電力を販売するコーポレートPPA(電力売買契約)を展開。清水建設と第一生命保険、シナネングループと契約し、合計約3MWの発電所を開発中だ。1月中に完工させ、順次電力販売を始める計画で、すべて環境省の補助事業を活用した。
コーポレートPPAの場合、発電事業者と電力消費者、電力小売り会社を含めた3社契約となり、太陽光電力以外の電力販売まで含めた長期契約になる場合が多い。電力消費者にとって、長期に亘って電力会社の切り替えができないというデメリットが考えられるが、CECの堀佐和子再エネソリューション室長は、「PPAは我々とお客様の間で契約を結ぶ。お客様は電力小売り会社を途中で変えられる仕組みにしている」と自社のサービスについて語る。