京セラ関電エナジー、住宅用無償設置事業の料金プラン公開
発表当日には記者説明会を開催。京セラソーラーエネルギー事業本部の小谷野俊秀副本部長（左）と関西電力営業本部の梶本敦史営業企画部長が出席した
京セラと関西電力の共同出資会社、京セラ関電エナジー（京都市伏見区）は7月30日、住宅用太陽光発電設備の無償設置事業における料金プランを発表した。対象エリアは関東・中部地域。主に新築戸建住宅向けに提案していく。
同社は今年4月に京セラと関西電力が設立した合同会社で、住宅用太陽光発電設備の無償設置を行う。京セラ関電エナジーが所有する太陽光発電設備を住宅などに無償で設置し、太陽光発電による自家消費分と不足を補う系統電力の利用分を合わせた料金をユーザーから徴収する。原則10年の契約期間満了後は設備を無償で譲渡する。
今回、同社が公表した料金プランでは、太陽光発電からの自家消費分と系統電力の利用分のそれぞれに料金体系を設定したほか、ガス併用とオール電化用のプランを用意した。たとえば、ガス併用の戸建住宅に住む4人家族で契約電流40Aの場合、大手電力の従量電灯Bプランに比べて、年間約1万円の経済メリットが生み出せるという。
サービス対象は、新築戸建住宅を主軸に据えつつ、既築戸建住宅にも対応する。ただし、足場代などの施工費が別途必要となる。その他、太陽光パネルの設置は、南面と東西面で大きな遮蔽物がないこと、インターネット契約をしていることといった条件もある。
契約期間中の蓄電設備の併設は不可。太陽光発電設備の設置容量は、「10kW未満であれば、下限は設けていない」（同社職務執行者である小谷野俊秀京セラソーラーエネルギー事業本部副本部長）。
同社は同日より関東と中部エリアのユーザーを対象に申込みの受けつけを開始。実際のサービス提供は秋頃を予定している。
