吉村電材、太陽光+蓄電池のセット販売開始
SNSを活用
電設資材を卸売りする吉村電材(高知市、吉村圭司社長)は2022年3月、太陽光発電設備と蓄電設備のセット販売を始めた。高知県内の住宅所有者を主な対象とする。ウェブ広告を活用して拡販する構えだ。
同社はSNS(ソーシャルネットワークサービス)に広告を出稿して製品を販売し、同様の手法で電気給湯器の交換サービスを実施してきたが、吉村圭司社長は、「電気給湯器の交換に比べると、太陽光発電設備や蓄電設備の業者をウェブサイトで探す人は少ない。他の手法が必要かもしれない」とし、顧客の反応次第では柔軟に対応していく方針だ。
同社は電話やメールのほか、メッセージアプリの『ライン』で問い合わせを受け、商談もラインで行う。吉村社長は「電気給湯器の交換サービスでは、8割の顧客からラインで受ける。時間に縛られることなく気軽にやり取りできる点がよいようだ」と語る。
同社はこれまで、主に新築住宅向けに太陽光発電設備や蓄電設備を販売。累計で300件程の太陽光発電設備と数台の蓄電設備を設置しており、吉村社長は「高知県内でも南海トラフ地震に備えて分散電源や蓄電設備への関心が高まった。地元企業として県内の方が相談しやすい環境をつくる」と語る。