21年度第4回FIT入札結果公表
平均落札単価10円未満に
低炭素投資促進機構は2022年3月4日、21年度4回目となるFIT入札の結果を公表した。入札容量が募集容量を下回ったものの、加重平均落札単価がkWhあたり9.99円となり、初めて10円を切った。
21年度4回目、通算11回目となる今回のFIT入札では、募集容量約278.5MWに対し、345件343.3MWの事業計画が入札参加資格の審査のために提出された。そのうち327件316MWが入札参加資格を得たものの、実際に入札に参加したのは募集容量を下回る273件268.7MWにとどまり、応札した案件全てが落札した。
事前公表されていた上限単価はkWhあたり10.25円で、最高落札単価は上限単価と同じ同10.25円、最低落札単価は同8.99円、加重平均落札単価は同9.99円だった。前回と比べ、最低落札単価が1.24円、加重平均落札単価が0.32円下がり、いずれも初めて10円を切った。
今回で21年度のFIT入札は終了し、全4回合計の落札量は683件944MWとなった。前年度の337件437MWに比べてほぼ倍増しており、上限単価の事前公表や実施回数の増加など制度変更を行った効果が見られたと言えそうだ。
22年度からはFIP(フィード・イン・プレミアム制度)開始を受け、250kW以上1MW未満のFIT電源と1MW以上のFIP電源が入札制の対象となる。21年度と同じく年4回の実施を予定しており、初回の上限単価はkWhあたり10円、募集容量はFIT分が50MW、FIP分が175MWである。