インフィパワー、太陽光発電所向け防犯装置発売
遠隔監視装置メーカーのインフィパワー(横浜市、陳沁社長)は2020年5月、太陽光発電所向け防犯装置の販売を始めた。同時期に発売した防犯カメラとあわせて提供する。初年度で1000セットの受注を目指す。
同社は自社製防犯カメラと連動可能な防犯装置を開発。防犯装置に電流値を測る機能を持たせたうえ、電流値に異常があった際に防犯カメラで自動録画する機能を加えた。異常値計測時にあらかじめ登録した複数のメールアドレスに警報メールを送り、プッシュ通知もできるようにした。
主に低圧・高圧太陽光発電所向けに提供する。防犯装置1台でパワーコンディショナ16台まで接続できるようにし、直接顧客へ販売していく。
陳沁社長は、「発電所で電線が盗まれる事件が増えており、安価に防犯対策を講じたいという需要がある」と開発の経緯を話す。
同社は同時期に自社設計の防犯カメラを2種売り出す。360度動く高性能防犯カメラを約6万円、定点式防犯カメラを約2万円で販売する。陳社長は、「金型を汎用品にするなどして製造原価を抑えた」と自信を見せる。
先行して出荷した電流値や電圧値などを計測できる遠隔監視装置と、新製品の防犯装置のハードウェアを統合し、ソフトウエアの更新だけで併用できるようにした。防犯機能つきのみは4万~5万円程で、遠隔監視装置機能をつける場合は9万円程で売る。すでに遠隔監視装置を設置済みの顧客には無償で防犯機能を付与する。