オランジュ、O&M業務管理システム開発へ
ジョイゾーと協業
太陽光発電のO&M(管理・保守)会社、オランジュ(横浜市、成瀬訓久会長)は2020年5月26日、O&M業務管理システムの構築に向けジョイゾー(東京都江東区、四宮靖隆社長)と協業すると発表した。サイボウズのクラウドツールを活用する。他のO&M企業にも同システムの導入支援を行う。
オランジュは、ソフトウェア開発のサイボウズが提供する業務管理クラウドサービス『キントーン』を使い、1年前から開発に取り組んできた。同社では、各担当者が管理案件を個別に把握しており、各案件の情報を社内で共有し切れていなかった。
そこで発電設備の出力や所在地、顧客名といった基本情報から鍵の管理法に至るまで情報を一元管理し、見積もりから現場作業の予定管理、費用の回収までO&M業務全体を管理するアプリを構築。すでに活用している。
キントーンは、自社の業務やデータの管理に適したアプリの作成が可能なクラウドサービスであり、基本的にプログラミングなしで利用できるが、標準機能以外を搭載するカスタマイズにはプログラミングが必要になる。
オランジュの成瀬会長は、「今後アプリを進化させていくには、キントーンとプログラミングの双方に精通したジョイゾーとの協業が必要と考えた」と話す。オランジュは、アプリの開発に着手する際、ジョイゾーから指導を受けた経緯がある。
将来的には発電事業者やアセットマネージャー向けアプリの開発も視野に入れる。他のO&M企業からの照会があれば、キントーンの導入支援を行う。