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住友商事、福島・浪江に大型蓄電設備完工

EV用蓄電池を再使用

住友商事は2022年3月29日、日産自動車との合弁会社フォーアールエナジーが保有する福島県浪江町内の施設に大型蓄電設備を設置したと発表した。EV(電気自動車)用蓄電池を再使用し、フォーアールエナジーと開発を進めていく。

住友商事はフォーアールエナジーの施設に太陽光発電設備と大型蓄電設備を設置し、エネルギー制御を実施する。太陽光発電設備とリユース蓄電池による制御システムの運用を検証し、商品化していく狙いだ。

同社ゼロエミッション・ソリューション事業部の中島智寛大型蓄電事業チーム長は、「リユース蓄電池は経済性に優れている。劣化診断技術の精度を高め、性能管理を徹底していく」という。

同社は今回、施工とO&Mを日本ベネックスに委託し、特定負荷型の蓄電設備を導入した。日産製EVのリユース蓄電池84台で蓄電容量を1600kWhとし、出力は600kWとした。工場の屋根には太陽光パネルを出力計150kW設置し、22年3月に設備を稼働させた。

同社ゼロエミッション・ソリューション事業部の藤田康弘部長は、「開発を進めながら段階的に蓄電池を増設する。最大168台導入すると、容量は3200kWhになる」と語る。

住友商事は大型蓄電設備の開発や運用を担い、フォーアールエナジーはリユース蓄電池の検査や設備導入を行った。太陽光電力は工場で全量消費する。

住友商事は21年、浪江町と次世代エネルギーと街づくりの連携協定書を締結した。今回の蓄電設備建設では、『地域復興実用化開発等促進事業費補助金』を活用して建設費の3分の2を賄った。

大型蓄電設備は事業所の建物内に設置

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