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千葉エコ、営農用発電所の再建を支援

昨年の大型台風で倒壊

昨年の大型台風で倒壊した際の様子

営農用太陽光発電のコンサルティングを手掛ける千葉エコ・エネルギー(千葉市、馬上丈司社長)は5月27日、昨年9月の大型台風で倒壊した営農用太陽光発電所の再建を支援したと発表した。農業従事者の作業性を重視して設計したという。

同社が支援したのは、『小田原かなごてファーム』が小田原市桑原区で運営していた、水田の上に建つ出力58kWの営農用太陽光発電所だ。同発電所は昨年3月に竣工したが、下部の水田で稲を収穫する直前の9月、台風24号の被害に遭い、設備が全壊。収穫もできなかったという。

その後、昨年12月に千葉エコの馬上社長が、かなごてファームの小山田大和業務執行役員から相談を受け、再建を支援。千葉エコの馬上社長は、「当社は水田に太陽光発電所を建設した経験があるので、ノウハウを活用して設備を設計した」と話す。

たとえば、農作業の効率化を目的に杭同士の間隔は4.1m以上確保し、小型のトラクターがいずれの杭の間も通れるようにした。かなごてファームの小山田業務執行役員も、倒壊前と後で変わった点は「農作業のしやすさ」だという。

また、千葉エコは、一級建築士事務所と提携している日本BSL製の架台を採用、長さ3mのスクリュー杭を打ち込んだ。「小田原市の基準風速34m/秒に基づいて設計した。十分な耐風圧性能を有する設備だ」(馬上社長)。

再建費用の総額は900万円。かなごてファームの小山田業務執行役員によれば、「800万円は保険で、残りの100万円は旧設備の施工業者が負担した」。

再建後の営農用太陽光発電所。倒壊する前よりも農作業がしやすくなったという

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