メテオコントロールジャパン、太陽光発電量予測サービス開始
遠隔監視装置大手の独・メテオコントロールの日本法人、メテオコントロールジャパン(東京都渋谷区、山時義考社長)は2022年6月27日、太陽光発電所の発電量予測サービスを開始した。分散型電源の需給調整を行うアグリゲータや発電事業者に販売する。
新サービスには独自の発電量予測技術を採用した。発電設備の情報や気象予報、衛星画像のほか、発電所の全天日射計のデータを組み合わせ、AI(人工知能)の予測機能を活用した。15分毎の予測を可能にしつつ、10日先までの予測データを提供できるようにした。
利用者は、同社のシステムに太陽光発電所の情報や気象データを入力し、発電量の予測値を含めた計画値を作成する。その後AIで実績値との誤差を低減させることで、サービス導入から最短2週間で予測データが得られるようになり約3ヵ月で高い精度の予測ができるようになる。
なお同社は10MW規模の太陽光発電所であれば、kWhあたり約0.06円で予測データを提供できるという。
同社は17年から発電量予測の実証試験を開始し、すでに約700MWに及ぶ太陽光発電所で検証してきた。同社の山時義孝社長は、「今後分散型電源が増えるなかで、高精度な発電量予測が求められる。発電事業者やアグリゲータとともに多くのデータを集めていきたい」と語る。