シン・エナジー、環境保全団体らとPPA会社設立
兵庫県内14施設に太陽光導入へ
新電力会社のシン・エナジー(神戸市、乾正博社長)は2022年7月8日、環境保全団体のひょうご環境創造協会らとPPA事業会社を設立したと発表した。兵庫県内の施設に再生可能エネルギー電力を供給する。
兵庫県は50年までの脱炭素化を目指す『ゼロカーボンシティ』を表明し、30年度までに再エネを100億kWh導入する。県内14施設への太陽光発電設備の導入に向けPPA事業者を公募し、22年5月にシン・エナジーとひょうご環境創造協会、三井住友ファイナンス&リース子会社のSMFLみらいパートナーズの3社を選定した。
3社は7月、共同出資で新会社『ひょうご環境エネルギー』を設立。丹波市の森林動物研究センターや三木市の広域防災センター、姫路警察署など県内14施設にPPA方式で太陽光発電設備や太陽光カーポートを設置する。
14施設の設備容量は、直流出力が計1.7MW、交流出力が計1.4MW。年間発電量は合計201.9万kWhを見込み、全量施設内で消費して総電力消費量の約20%を賄う。年内にも着工し、シン・エナジーはEPC(設計・調達・建設)とO&Mを担う。
なお新会社の出資比率は、ひょうご環境創造協会50%、SMFLみらい30%、シン・エナジー20%である。シン・エナジーの野稲秀紀常務取締役は、「兵庫県内の公共施設を皮切りに、太陽光発電設備の導入が見込める企業に提案し、再エネ電力の〝地産地消〟を進めたい」と語る。