阪和興業、大型太陽光カーポート販売へ
鉄材専門商社の阪和興業は2022年9月5日、大型太陽光カーポートを販売開始すると発表した。自由設計を強みに、観光バス事業者や物流会社に拡販していく構えだ。
同社は22年3月に太陽光カーポート事業を開始。普通車用に続いて、このほど観光バスなどの大型車用のスチール製太陽光カーポートを製品化した。主に四本足型、片持ち型、Y字型の製品を用意し、設計から各種申請、施工まで行う。要望があれば、EV(電気自動車)充電器やEMS(エネルギー管理システム)のほか、蓄電設備も提供していく予定だ。
新製品では、1台あたり48枚で出力計20kW程度の太陽光パネルを搭載する。複数の製品型を用意しつつ、自由設計を行うことで、駐車台数や駐車場の形状に沿った設置を可能とした。また耐積雪や耐風速にも対応し、1台用から提供することができるという。
同社条鋼建材第二部再エネ・プラント製缶課の福岡晃太朗氏は、「今後大型車の電動化が進むなか、太陽光カーポートにニーズがある。鉄材を専門的に扱っていたことから大型化を可能にした」と経緯を語る。
同社は12年よりFIT太陽光発電所の架台供給を開始し、約550MWの実績を持つ。20年からは自家消費提案を進めている。