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リニューアブル・ジャパン スペインで太陽光発電所21.6MW取得

再生可能エネルギー開発のリニューアブル・ジャパンは2022年10月3日、100%子会社のスペインの現地法人を通じて太陽光発電所を取得したと発表した。海外第1号案件で、これを機に海外展開に力を入れる構えだ。

同社は22年9月、スペイン南部に位置するアルバセテ県ソコボスで21年7月より稼働していた〝非FIT〟の『ソコボス太陽光発電所』を購入した。直流出力21.6MW、交流出力20MWのメガソーラーで、設備が生み出す年間約3600万kWhの電力は電力小売り企業に売電する。

リニューアブル・ジャパンは21年、向こう10年で太陽光発電所を国内と海外でそれぞれ1GWずつ保有し、風力発電所1GWと合わせて計3GWを運用する目標を掲げた。再エネ発電所を開発して売却する事業モデルから発電所保有に転じる構えである。22年6月末時点の実績は、稼働済み再エネ発電所が337.4MWで、開発中案件が77.7MW。

同社執行役員の坂井勝海外事業本部長は、「海外進出にあたって、スペインは資金調達しやすい国だった。日射量と丘陵地が豊富でメガソーラーの開発案件も増えてきている」と経緯を語る。なお同社が22年に設立したスペインの現地法人は『RJユーロディベロップメント』、資本金は1500万ユーロ(約19億1700万円)である。

スペインにおける太陽光発電設備の累計導入量は21年までに15GWに達した模様だ。スペイン政府は30年までに約39GWの太陽光発電設備の導入を目指している。

同社のスペイン法人が取得した非FIT発電所の『ソコボス太陽光発電所』

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