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楽天エナジー 住宅用蓄電池販売開始

ポイント還元で調整力確保へ

楽天グループ子会社の楽天エナジー(東京都世田谷区、鈴木和洋社長)は2022年9月28日、住宅用蓄電設備の販売から運用までを行う新たなサービスを開始した。蓄電設備を拡販しつつ、顧客に代わって設備を運用することで調整力の確保に繋げたい考えだ。

同社は、需給調整市場へ調整力を販売するアグリゲータ事業への参画を睨み、制御可能な蓄電設備の確保に動く。蓄電設備を販売しつつ、親会社と連携して楽天グループのEC(電子商取引)サイトで利用できるポイントを顧客に還元する。

同社は、まずリチウムイオン蓄電池を搭載した出力3kWで蓄電容量10‌kWhと15‌kWhの京セラ製蓄電設備を、工事費含め、それぞれ税込み198万円と231万円で販売する。そのうえで、10年に亘って設備を同社が完全に運用するコースと蓄電容量の70%を運用するコースを用意。加入者にはそれぞれ毎月2000ポイントと1400ポイントを付与しつつ、充放電量に応じて別途ポイントを還元する。

完全運用の加入者には10年間で定額24万円相当のポイントを提供することとなり、同社は割安感を与えることで運用可能な蓄電設備を確保する考えだ。

また加入者には、同社の電力メニューへの契約を条件に、「ためた電力で加入者の購入電力を相殺するサービスも提供する」(同社経営戦略部サービス開発課の神余亮平氏)。

同社はまず東京電力管内でサービスを提供する。施工は協力会社に委託するという。

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