トヨタオートモールクリエイト 施設に再エネ設備導入
トヨタ製HV用蓄電池を再使用
トヨタ自動車100%子会社のトヨタオートモールクリエイト(名古屋市、河合利夫社長)は2022年9月、自社の商業施設に再生可能エネルギー設備や省エネルギー設備を導入した。施設内の脱炭素化を進めつつ、電力代の削減を図る。
同社は、国土交通省の補助金、『サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)』を活用し、岐阜市内の商業施設『カラフルタウン』に太陽光パネル搭載カーポートと蓄電設備、EV(電気自動車)充電器を導入した。総投資額は15.7億円、補助額は非公開とした。
同社リーシング開発部の山下悠主幹は、「施設は築年数20年以上で老朽化しており、施設内の設備が古かったので、省エネ化を図るため、補助事業を活用した」と語る。
太陽光カーポ-トの設備容量は、直流出力9.12kW、交流出力10kW。蓄電設備は、蓄電容量20kWhで、トヨタ製HV(ハイブリッド車)、『プリウス』の蓄電池を再使用した。
さらに出力3.2kWのトヨタコネクティッド製普通充電器を3台新設し、既設の3台を含め、6台設置。『カラタンスマートステーション』と称し、施設の利用客に開放した。
東邦ガスエンジニアリングにEPC(設計・調達・建設)を発注し、O&M(保守・管理)を総合建物管理の中部瓦光に委託した。
発電設備が生み出す再エネ電力は蓄電設備にためつつ、施設内で消費する。停電時には非常用電源として地域住民に開放していく方針だ。
同社は23年1月にもガスコージェネレーション設備を導入する。排熱を活用して建物内の冷暖房の効率化を図る構えである。