Inside News

タオケイエナジー 系統用蓄電設備発売

水冷式蓄電池を採用

5または10フィートコンテナにハイブリッドPCSを収容

遠隔監視装置製造の中・タオケイのグループ会社で蓄電設備を販売するタオケイエナジー(東京都港区、陸剣洲社長)は2022年10月、蓄電容量約9000kWhの系統用蓄電設備を発売した。水冷式蓄電池を採用して長寿命化を図った。23年に既存製品と併せて計3万kWhの販売を目指す。

同社は蓄電容量計8840kWh、出力2MWの蓄電設備を開発。中・CATLから蓄電池を、中・シンエクセルからハイブリッドPCS(パワーコンディショナ)をそれぞれ調達し、自社の監視装置と組み合わせて製品化した。標準品は蓄電容量221kWhの蓄電池を40台組み合わせるが、顧客の要望に応じて20台や30台でも提供する。

同社の李忠副社長は、「水冷式は、蓄電池にチラー(冷却水循環装置)が入っており、空冷式と違って蓄電池用のコンテナや空調が不要になる。その一方で温めることも可能なため、寒冷地でも使える。常に適温で稼働するので長寿命化が期待できる」と説明する。

同社は自家消費用の蓄電設備も扱う。蓄電容量215kWh・出力100kW品や430kWh・200kW品のハイブリッド型蓄電設備を製品群に揃え、累計1.6万kWh以上販売した。

李副社長は、「今後は蓄電所の開発を進める。土地選定から連系協議まで我々が手掛けていく」と語った。

CATLの水冷式蓄電池

Inside News を読む

一覧を見る