コーユーレンティア 建設現場に太陽光発電設備の貸出開始
オフィス備品をレンタルするコーユーレンティアは2023年1月、建設現場の事務所に出力4kW超の太陽光発電設備を貸し出すサービスを始めた。環境意識の高い建設会社を対象に初年10~20件の提供を狙う。
同社は、12ヵ月以上の利用を条件に、建設現場のプレハブ事務所に設置する出力4kW~10kWの自家消費用太陽光発電設備を貸し出す。顧客が発電量や消費電力量を把握できるよう、インフォメティス製の遠隔監視装置も貸す。要望に応じて液晶画面を現場に設置し、顧客が環境活動を対外的に広報できるようにする。
同社事業戦略室の井上修一室長は、「系統接続も含めて、太陽光発電設備は1.5~2ヵ月で設置できる。期間内に設備が破損した場合は無償で交換する」と語る。
利用料として、5万円の初期導入料に加え、貸出期間と設備容量に応じた月額利用料を設定。貸出期間が12~17ヵ月の場合はkWあたり2.18万円、18~35ヵ月は同1.78万円、36ヵ月以上は同1.48万円とした。
同社は12年に出力1.5kWの太陽光発電設備と小型蓄電設備を建設現場に貸し出すサービスを開始、22年には約250台を設置した。
同社事業戦略室テクノソリューションチームの藤岡正和係長は、「従来の独立型太陽光発電設備より大きな出力を求める顧客が増え、今回のサービスを開始した」と経緯を語り、「月額制とすることで価格の明確化を図った」という。今後は蓄電設備の貸し出しも検討していく。