イー・コンザル、太陽光発電量予測支援開始
1拠点月1.5万円
再生可能エネルギー関連のコンサルティングを手掛けるイー・コンザル(大阪市、榎原友樹社長)は2022年12月22日、太陽光発電設備の発電量を予測するサービスを始めた。ウェブシステム開発のインテリジェンステクノロジー(大阪市、尾池輝宣社長)と開発し、発電事業者などへ低価格で提供する。
同社は、気象庁の5kmメッシュの日射量予測値や太陽光発電所の位置情報、太陽光パネルの傾斜角や方位角などから発電量を予測する仕組みを開発した。最大51時間先まで30分単位の発電量を予測する機能を1拠点あたり月額税別1.5万円で提供する。FIP(フィード・イン・プレミアム制度)の対象拡大を見据え、〝非FIT〟の太陽光発電所を運営する発電事業者を広く支援する構えだ。
利用者が専用のウェブサイトからCSVファイル形式で予測値を入手できるようにするなど、電力広域的運営推進機関へ提出する発電計画の作成を簡素化した。過去の気象情報や発電実績をもとに予測値をAI(人工知能)で補正する仕組みも設けた。
イー・コンザルの榎原社長は、「大阪府能勢町の新電力会社との協業を機に発電量予測の技術を開発した。21年1月からの実運用を経て、今回の外販に踏み切った」と経緯を述べたうえで、「発電予測の精度をさらに高めたいという要望があれば、個別に対応していく」と語った。
イー・コンザルが発電量の予測技術を開発し、インテリジェンステクノロジーは専用のウェブサイトを構築した。