日本ガイシ、リコーとVPP事業会社を設立
NAS(ナトリウム硫黄)蓄電池大手の日本ガイシは2023年2月1日、リコーとVPP(仮想発電所)事業を手掛ける新会社を設立すると発表した。両社の強みを活かし、リソースアグリゲータとしてVPPサービスなどを提供していく。25年度の事業化を目指す。
両社はこのほど『NRパワーラボ』(名古屋市)を立ち上げ、23年2月1日より事業を開始した。出資比率は日本ガイシ51%、リコー49%で、日本ガイシの中西祐一氏が社長に就任した。
新会社では、日本ガイシの蓄電池制御技術とリコーのデジタル技術を組み合わせたサービス提供を行う。具体的には、リソースアグリゲータとして様々な分散電源を取りまとめ、デジタル技術による統合制御を行いながら、VPPサービスを提供するほか、ブロックチェーン技術などで得た電力データを活かした電力デジタルサービスも開発していく方針だ。
同日開催した記者発表に出席した新会社の中西祐一社長は、「早期の事業化を目指し、協業も積極的に進めながら事業モデルを開発していく。将来は社名から〝ラボ〟の文字を消すことができれば」と意気込みを見せた。