GCストーリー 太陽光カーポートで法人向けPPA開始
太陽光パネル搭載カーポートを販売するGCストーリー(東京都江東区、西坂勇人社長)が2023年春から太陽光カーポートでオンサイトPPA(電力売買契約)を始める。EPC(設計・調達・建設)やO&M(管理・保守)も手掛け、中小企業の施設へ初年1MW程度の設備導入を目指す。
同社は、日栄インテックや大仙が製造する四本足型や片側支持型の車2台用カーポートを採用した。太陽光パネルの出力はカーポート1台あたり5~6kWで、複数台並べて交流出力10~50kWの低圧太陽光発電設備として客先の敷地に設置する。施工や建築確認申請は協力会社に委託し、発電した再生可能エネルギー電力は主に20年に亘って顧客に売る。
同社は23年1月期、太陽光カーポート販売などのエナジー事業の売上高が3.8億円で、前期比15%の増収だったが、広告費が嵩み利益が減少した。そこで太陽光カーポートによる法人向けPPA事業に着手したという。同社執行役員の藤田浩光エナジー事業本部長は、「事業収益の安定化を図るため、EPCとともにPPAを行う新たな収益モデルを築いた」と話す。
同社は05年に看板工事会社として設立。15年に住宅用の太陽光カーポートを売り出し、累計260件、約1.6MW販売した。22年から産業用の太陽光カーポートの販売・施工を手掛けてきた。