トップフェンス、追尾式架台発売
太陽光パネル用の架台を製造する中・トップフェンスは2023年3月、太陽の軌道を追ってパネルの向きを変える1軸型の追尾式架台を発売した。日本の地上設置型太陽光発電所向けに初年度50MWの販売を目指す。
同社は、架台にかかる荷重を感知するセンサを搭載し、太陽光パネルに雪が20cm積もると、パネルの角度を地面と垂直にして雪を落とす機能を設けた。さらに風向や風速を測るセンサも設置、暴風時にパネルを水平に保つことで風速45m/sの風圧にも耐えられる製品に仕上げた。
同社の劉知鑫社長は、「追尾式架台を使えば、発電量は増える。特に部品点数を減らし、保守の簡易化を図った当社の製品を使えば、初期投資を抑えられる」としたうえで、「追尾式架台は降雪地域に向く。北海道の案件を中心に提案を強める」と方針を語った。
同社は08年に架台メーカーとして設立。22年度には架台を世界へ約500MW出荷し、そのうち日本へ約200MW輸出した。22年5月には日本法人のトップ工業を設立し、日本で架台の販売を強化している。なお、同社の追尾式架台の価格はkWあたり200米ドル(約2.6万円)程度とみられる。