アイデックS&C、商業施設向け自家消費提案強化
電気機器製造のアイデックの子会社、アイデックシステムズ&コントロールズ(大阪市、原田博丞社長)は、大型商業施設向けに自家消費用太陽光発電設備を含む電力管理提案を強める。独自の電力制御システムの販売から施工まで一貫した対応を強みに展開する。
同社は、『アイデック・ストア・ソリューション』として、自社グループの事業を横断的に活かし、大型商業施設や工場に向けた経営課題解決策を提案している。この一環として、太陽光発電による創エネと、電力制御による省エネを合わせたコスト削減提案を企画。昨年12月より自社グループ製のコントローラを核に店舗内の電気設備を一括制御する仕組みを開発し、今年3月に電力制御機能を組み込んだことでシステムは概ね完成したという。詳細な時期は明言していないが、スケジュール運転機能の整備などを経て、年内にも提案を本格化するようだ。
同社はこれまでに、メガソーラーのEPC(設計・調達・建設)事業で累計70MW以上の実績を持つ。自家消費用の案件も手掛けており、今回の事業でも、発電した電気の自家消費提案を進める。
同社の田近雄彦常務取締役は、「制御に係るプログラム作成のほか、省エネのための環境計測や、設備導入の工事も、すべて当社グループで対応できる。ニーズに即したきめ細やかなバージョンアップが可能だ」と自信を見せた。