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次世代商品開発研究所、可搬型太陽光・蓄電設備を改良

出力9.5Wの太陽光パネルを用いたセット。パネルは巻物状に丸めて収納できる

独立型太陽光発電設備を開発する次世代商品開発研究所(兵庫県宍粟市、奥村正之社長)は3月11日、アモルファスシリコン型太陽光パネルと蓄電設備のセット商品に新型パネルを採用した。パネルに組み込んだDC-DCコンバータで電圧を一定に保ち携帯端末に充電できるようにした。防災品として拡販する。

同社が2013年から販売してきた従来の太陽光パネルは直接出力で、日照の変化による電圧の変動が生じる仕組みだった。蓄電設備には充電できたが、携帯電話などの機器には端末側から接続を遮断されてしまい、かねてより課題があった。

そこで同社は、新たにDC-DCコンバータをパネルに取りつけ、出力電圧を5Vに固定するよう改良。クリーンエネルギー推進室の樋髙幸四郎主査は、「利便性を追求した」と話す。

商品は、①出力9.5Wの太陽光パネルと容量5.2AhのLED灯つき蓄電設備、②出力4.75Wの太陽光パネルと容量2.6AhのLED灯つき蓄電設備、③出力4.75Wの太陽光パネルと3.3Ahの蓄電設備の3種類。同社の直販サイトでの価格は、①が税込みで約1.7万円、その他が1.1万円だ。商社を通じてアフリカでの展開も試みている。

新型の太陽光パネルは、昨年11月の発売以来単体で700台余りを、今回の商品として、すでに500組を売り上げたという。

DC-DCコンバータを介し、USB差込口から出力する

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