アクシア、架台にマグネシウム合金採用
追尾式太陽光架台を開発するアクシア(東京都台東区、今泉秀幸社長)は、今年3月から架台の素材にマグネシウム合金を採用する。従来のアルミニウム合金素材より高強度で原価を大幅に抑えられるという。値下げして市場の要求に応える構えだ。
同社の販売する追尾式架台は、1基当たり太陽光パネルを6枚設置し、パネル面を東西南北へ傾けられる2軸追尾式である。傾斜角はすべてプログラム制御式で、曇天時などの誤作動を避けるために光センサは採用していない。
同社は従来、アルミニウム合金を用いてきたが、新たに鉄とマグネシウムの合金を使用することを決めた。今泉社長は、「鉄と同程度の強度ながら、重量は2割も軽く、錆びにくい。また、これまでのアルミ製は制御用プログラムなどを含めて1基15万円だが、マグネシウム合金製にすることで、1.5万円ほど価格を下げられる」と語る。3月に施工する案件からはマグネシウム合金製を使用する方針だ。
同社は2007年にLED灯の製造で創業。14年頃より追尾式架台の開発を始め、16年に販売を本格化した。17年には300基、18年400基と販売数を伸ばし、素材変更を行った今年は800基の販売を目指す。