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積水ハウス、〝卒FIT〟電力11円で買取り

住宅建設大手の積水ハウス(仲井嘉浩社長)は2019年1月31日、FIT売電期間の終わる住宅用太陽光発電設備から電力を買取ると発表した。対象は自社施工物件で、買取り単価は11円/kWh。買取った電力は自社施設で使用し、事業用電力を全て再エネで賄う『RE100』の達成を目指す。

同社は住宅所有者へ電力買取りの提案をするが、買取り業者は、東日本では東京電力、西日本では大阪ガスが担う。両社は11円/kWhで住宅所有者の太陽光発電設備から電力を買取り、積水ハウスへ供給、託送料と合わせた料金を請求するスキームだ。

積水ハウスがこれまでに施工した住宅の太陽光発電設備の年間発電量は合計7億kWhで、同社およびグループ会社の年間使用電力量は1.2億kWhである。17年10月にRE100に加盟した同社は、40年までに事業用電力をすべて再エネ由来にする目標を定めており、今回の事業で達成を目指す。

同社広報部広報企画室の井阪由紀主任は、「既存物件の総発電量の2割程度を得られればよいので、かなり確実な目標だと思う」と自信を見せる。

同室の元榮先人課長は、「今後は当社がオーナーを務めるビルなどへ再エネ電力を供給することも考えられる。契約件数の上限は設けない」との方針を述べた。

電力買取りの開始は今年11月だが、事前申し込みの受付けを3月から開始する。なお、自社の施工した住宅であれば、後から他社が取りつけた太陽光発電設備でも対象に含めるという。

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