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伊坂電気、ネパールのPV付きEV充電ステーション3月完工へ

太陽光発電のEPC(設計・調達・建設)企業、伊坂電気(大阪市中央区、西尾潤一社長)は、ネパールで建設している太陽光発電設備付きEV(電気自動車)充電ステーションが3月末にも完工する見込みだ。これを足掛かりに発電事業への展開も目論む。

同社は国内で太陽光発電所のデベロップ事業やEPC業務を手掛ける傍ら、海外事業にも着手。ネパールで事業展開しており、昨春にネパール政府の公共案件を受注した。

同社がEPC業務を受注したのは、ネパールのルンビニに建設する太陽光発電設備付きEV充電ステーション。出力約160kWの太陽光発電設備、蓄電容量360kWhの蓄電設備のほか、中型自動車用1台、乗用車用2台、バイク用13台の合計15台のEV用充電器を設置する。太陽光パネルはアンフィニ製、蓄電設備はニチコン製、EV用充電器はBYD製、監視装置はラプラス・システム製。請負金額は約1.4億円。

小笠原忠好技術部長は、「ルンビニは仏陀生誕の地と言われる仏教の聖地。世界文化遺産にも登録されており、ネパール政府は新たな観光地として売り出している。電動のバイクタクシーも多く、クリーンエネルギーの町としての宣伝も兼ね、公共入札が行われた」と話す。

当初は昨年8月に建設を開始する予定だったが、長雨などの影響で遅れが生じ、10月にようやく着工した。今年3月末までには完工できる見通しだ。

また同社は、ネパールにて太陽光発電事業の実施も検討。小笠原部長は、「現地法人を立ち上げ、土地選定とともに、発電事業を行うための許認可の取得準備中だ。日本と比べても日射条件が良く、建設費も安い」とし、「投資家を募りつつ、まずはルンビニで3MW級の太陽光発電所を建設したい」と意気込む。

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