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共立電気計器 交流・直流低圧用検電器を発売

現場用測定器メーカーの共立電気計器(東京都目黒区、倉本正道社長)はこのほど、交流・直流低圧用検電器の販売を開始した。直流での検電が可能な機器で、低圧太陽光発電設備の保守点検時などに活用できそうだ。

同社が発売した低圧用検電器は、電気回路に電気が流れているかどうかを確認する機器。太陽光発電設備の場合、接続箱の回路ごとの通電状況の確認に使うことができ、設置時や保守点検時の作業者の安全確保につながる。

商品企画室の加藤祐介室長は、「これまで交流用検電器は揃えていたが、太陽光発電設備の導入が進むなかで直流用検電器に対する需要が高まっており、新たにラインナップに加えた」と説明する。

新製品は交流と直流の両方で検電が可能で、交流検電であれば、裸線と被覆線の感度切替機能も搭載。直流検電は付属のリード線を接地したうえで行う。測定電圧範囲は、AC80V~600V、DC40V~750Vである。ペン程度の大きさで、ボタン型電池2個で動作し、持ち運びも簡単だ。本体の標準価格は税別7400円、リード線は同1550円。

同社は1940年創業の電気計測器メーカー。国内で初めてクランプメータを開発するなど現場用測定器に強みを持つ。

太陽光発電向けには一部の直流測定器が利用されているほか、2014年に専用の絶縁抵抗計を発売。1台で絶縁抵抗、接地抵抗、電圧を計測でき、発電状態でも高精度な測定を可能とした。防塵・防水性能に関する保護等級はIP54。これまでの販売実績は約1000台に及ぶ。

また、高調波解析ができる電力計も揃えており、500kW以上の太陽光発電所を対象とした使用前自己確認制度における負荷遮断試験や負荷試験の電圧測定や高調波測定に活用できるという。

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